楠木早紀のレビュー一覧
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漫画「ちはやふる」を読めば、果たしてその超人的な『感じ』の世界が本当にあるのかと知りたくなる。そして、競技かるたの現実を知った時、現実が漫画を超えていることに気づくだろう。
著者、楠木早紀氏は、2005年に若干15歳で女子かるた会の頂点であるクイーンとなり、以降10連覇。11連覇をかけたクイーン戦には出場せず辞退した、無敗にも程がある人である。もっともそれは男子頂点の名人位でも同じで、西郷直樹氏が1999年から14連覇、譲ること無く辞退している。
とまれ、そんな最強クイーンがどのように競技かるたに望んでいるのか、そのメンタルの強さ、記憶の仕方、試合に対する決意、などを伺い知ることの出来るの -
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史上最年少15歳で競技かるたのクイーンとなり、2014年で10連覇、その後小学校の先生として働く著者による、競技かるたの世界についての本。勝負の緊張感をどう乗り越え、どんなメンタルで試合に臨むか、気持ちの切り替え方など、一応は一般人にも役立つという体で書かれている。
「普段なら絶対に気付かないような音や空気の違いを瞬時に聴き分け」(p.74)るならまだしも、「読手が空白の一秒で息を吸い込む時の吸い方で、次の音が直感でわかるのだと思います。その直感がなぜ光として見えるのか、理屈では説明できないのですが」(p.86)という話は、もう神がかっているとしか言いようがない。パッと見ると「単純な暗記が -
Posted by ブクログ
クイーン在位九期目の著者による競技かるたの世界。小三から始めて中三でクイーン戦を制して以来,負け試合はたったの一度だけ。記憶力や技術はもちろんだけど,メンタルの強さは本当に計り知れないな…。小さいころは泣きながらお父さんと練習してきたそうだけど,これはちょっと真似できそうもない。一人っ子で毎日のようにやっていた種々の習い事も,すべてかるたに活きているという。英語の習い事が読手の発する母音子音を聞き分ける役に立ったとか(゚o゚;)
『ちはやふる』への言及多数。この漫画で「若い人」にかるた人気が,と。そう言うあなたもまだ二十代前半じゃないですか!
著者の楠木早紀さん,史上三人目の永世クイーンだっ