あらすじ
競技かるたとは、文化とスポーツが融合した畳の上の格闘技“競技かるた”クイーンが初めて明かす誰よりも強くなった理由とは?!競技かるたは、文化とスポーツが融合した「頭脳スポーツ」「マインド・スポーツ」。鍛えれば性別や体格、年齢に関係なく、相手に勝つことができる平等な競技として、幅広い層から人気を集めている。試合で並べられる50枚の札。直前に与えられた15分間ですべてを暗記する。札が減るごとに全体の位置が変わっていくが、その都度、瞬時に札の位置を記憶しなければならない――勝負は消去と暗記の繰り返しで決まる。集中力、失敗した時の気持ちの立て直し方、切り替え方は日常生活でも役立つ。15歳から8年連続でクイーンの座を守る勝負脳の極意を伝授。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「ちはやふる」で描かれてたようなことが起こり得ることに感銘。
もともと直観像とか共感覚に優れた方なのではあるまいか?
どのように盤面をみているのか?とか見え方、感じのこととか、どうやってきたか?など、個人内のことではあるが大変興味深い。
後天的に誰にでも備わるのだとしたら画期的だが、検証するには膨大な時間と弛まぬ努力が必要で、やはり誰にでもできるようなことではない。
とりあえず、百人一首のおさらいからやってみるかな。
記憶力はトレーニングしておいて損はない。
Posted by ブクログ
どのようにしてクイーンなったか、どのような練習をしているのか、試合中に何を考えているか、一冊まるまるクイーン自身が書き下ろした貴重な本。
競技かるたをしている人はぜひ読みましょう。
漫画『ちはやふる』の話題があちこちに散りばめられていて、読者はちはやふる読者であることが前提になってます。
帯にも千早ちゃんがいました。
Posted by ブクログ
漫画「ちはやふる」を読めば、果たしてその超人的な『感じ』の世界が本当にあるのかと知りたくなる。そして、競技かるたの現実を知った時、現実が漫画を超えていることに気づくだろう。
著者、楠木早紀氏は、2005年に若干15歳で女子かるた会の頂点であるクイーンとなり、以降10連覇。11連覇をかけたクイーン戦には出場せず辞退した、無敗にも程がある人である。もっともそれは男子頂点の名人位でも同じで、西郷直樹氏が1999年から14連覇、譲ること無く辞退している。
とまれ、そんな最強クイーンがどのように競技かるたに望んでいるのか、そのメンタルの強さ、記憶の仕方、試合に対する決意、などを伺い知ることの出来るのは面白い。
楠木氏は、かるた会に属せず父親とつきっきりで練習(因みに父親はカルタ出来ない!)してクイーンに上り詰めてもいるので、そういう意味でも異色の人の強さの一端を伺えるのは貴重。
楠木氏は他人に惑わされず、自分がどうするか、だけに集中するという。対戦相手の研究もしない、と。
それができると頂点にたどり着く、というよりはそれが出来るから頂点に行けるというか…。
もう1つ、自分のビデオを見て、反省するという。クイーンになりうる実力と誰にも負けないからこそ自分しか参考にならないという面があるのだろうが、自分の弱点を、嫌でも見る強さが必要なのだという言葉は参考にしたい。
Posted by ブクログ
競技かるたで9連覇中のクィーンの半世紀。漫画ちはやふるもよく読んでいて、ところどころにちはやふるのエピソードが紹介されています。楠木さんの体験は、ちはやふるのクィーン若宮詩暢や瑞沢高校に散りばめられています。大変読みやすいのですが、書かれている努力は簡単には真似できません。若い24歳とはいえ、何かで日本一になる人はやはりちがうなと思います。かるたの練習法や試合での記憶の仕方など、かるたーに役立つ話も満載。かるたファンも十分楽しめます。
Posted by ブクログ
漫画ちはやふる読んでないと分からないやんってとこも多かったけど、面白くて一気読みしました。
先日ニコ生でクイーン戦みたばっかだったので、気持ちがのってたのかも。
Posted by ブクログ
書名から想像した内容とは違っていて、小倉百人一首や競技かるた全般に関する内容だった。
かるたの配置の記憶方法や練習方法をもっと書いてほしかった。
著者が直面した場面に合わせていろいろな歌が紹介されている。百人一首や競技かるたの入口としてはよい本だと思う。
Posted by ブクログ
史上最年少15歳で競技かるたのクイーンとなり、2014年で10連覇、その後小学校の先生として働く著者による、競技かるたの世界についての本。勝負の緊張感をどう乗り越え、どんなメンタルで試合に臨むか、気持ちの切り替え方など、一応は一般人にも役立つという体で書かれている。
「普段なら絶対に気付かないような音や空気の違いを瞬時に聴き分け」(p.74)るならまだしも、「読手が空白の一秒で息を吸い込む時の吸い方で、次の音が直感でわかるのだと思います。その直感がなぜ光として見えるのか、理屈では説明できないのですが」(p.86)という話は、もう神がかっているとしか言いようがない。パッと見ると「単純な暗記が楽しくなる方法」とか、「高揚する気持ちをコントロール」とか、「焦りや動揺が自分のペースを乱す」とか、小見出しは万人に役立つような形で書かれているが、結局中身は、競技かるたの世界では、とかその中での著者自身の取り組み方、とか、いかにお父さんと二人三脚で頑張ってきたかという話なので、そのまま万人に応用はできないだろ、と思ってしまう。なので、これを『瞬間の記憶力』とか言って、記憶力増強を狙ったハウツー本的な感じで売るのはどうなんだろうと思った。純粋に競技かるたの楽しみ、著者自身の体験談を綴ったもの、知られざるプロの世界の裏側の話、としてなら読めるのに、と思う。内容としては面白いが、パッケージと合っていない印象を持った。(16/02/11)
Posted by ブクログ
競技かるたの未知の部分について知ることができて、正直なところ大変驚いた。
著者が剣道との共通点について述べているくだりがあったが、まさに武道なのではないかと思った。
やはり究めるということは、厳しい道であり、であればこそ、偉大であると思う。
Posted by ブクログ
クイーン在位九期目の著者による競技かるたの世界。小三から始めて中三でクイーン戦を制して以来,負け試合はたったの一度だけ。記憶力や技術はもちろんだけど,メンタルの強さは本当に計り知れないな…。小さいころは泣きながらお父さんと練習してきたそうだけど,これはちょっと真似できそうもない。一人っ子で毎日のようにやっていた種々の習い事も,すべてかるたに活きているという。英語の習い事が読手の発する母音子音を聞き分ける役に立ったとか(゚o゚;)
『ちはやふる』への言及多数。この漫画で「若い人」にかるた人気が,と。そう言うあなたもまだ二十代前半じゃないですか!
著者の楠木早紀さん,史上三人目の永世クイーンだって。九連覇を達成してるのはうち二人で,あとちょっとで十一連覇の渡辺令恵永世クイーンに並ぶ。ぜひ今後も防衛してほしい。