小林達雄のレビュー一覧

  • 縄文文化が日本人の未来を拓く【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    15000年もの間日本で育まれていた縄文文化。

    社会歴史の本では、我々の時代は、

    弥生のそれが進んでて、縄文は軽んじられていたし、

    文字がなかったことで、日本の言葉の文化も

    なかったのでは、大陸から?と思われていた。

    今でも、そう思われている学者が多い。

    縄文土器は、世界規模で見ても、

    日本独特の文化で、詳しく調べれば調べるほど、

    農耕文化の前にすでに、日本人は、自然の中にあって、

    社会を構成し、村を作り、定住を始め、定住することで

    身近な自然の洞察が深まり、夏至、冬至を生活に取り込み、

    世界では軽んじられる春分、秋分をも生活に。



    生活集団を形成する場所の他に、

    0
    2020年01月04日
  • 縄文文化が日本人の未来を拓く【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    縄文の概要を掴むには最適。
    寒川神社州編に集落があったとは知らず、行ってみたが、史跡の看板しかなく周辺は団地になっていた。仕方ないとは思うが、縄文を感じる何かが欲しい。

    0
    2019年06月24日
  • 縄文文化が日本人の未来を拓く【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    小林達雄氏(1937年~)は、縄文文化を専門とする考古学者で、國學院大学名誉教授。新潟県立歴史博物館名誉館長。
    私は日本の人類史についての特段の専門知識は持たないが、縄文時代・文化に対する解釈は専門家の間でも見解が分かれているらしく、著者はそうした点も踏まえて自らの考えであることを断りつつも、強い自信と信念をもって筆を進めている。
    著者は本書で、縄文時代の、集落、記念物(ストーンサークル等)、縄文火焔土器、土偶、大和言葉、狩猟採集生活などがどのようなもので、よって縄文文化が他の文化と如何に異なる特徴を持っていたのかについて様々な分析をしているが、一貫して強調しているのは、縄文時代がヨーロッパや

    0
    2019年01月13日
  • 縄文文化が日本人の未来を拓く【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    なぜ縄文時代は1万年以上も続いたのか、その理由を著者は「自然との共存共生にある」と説く。
    縄文人達は、住まいの空間「ムラ」を作り、生きるための糧を得る空間を「ハラ」として自然そのものとし、はっきりと区分けしていた。
    「ハラ」では狩猟・漁労・採集を生業の三本柱とし、大陸的文明開花の第一歩とされた農耕には見向きもしなかった。
    生活の糧を得るために縄文人達は「ハラ」に出向くのだが、必要最低限の量だけを分け与えてもらうというスタンスだ。
    弥生時代以前に始まった農耕は、人々の食料事情を画期的に変えた反面、人々にとっては重労働を強いる事になる。
    縄文人達は「ハラ」での狩猟・漁労・採集が労働だったのだが、当

    0
    2025年10月11日
  • 縄文文化が日本人の未来を拓く【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    地元に史跡もあり、博物館にも何度か足を運んでいますが、学術的な本を読んだことがなかったので読んでみました。
    そして、読み終わって気づいたけど、著者も地元の方でした。しかも今年お亡くなりになられたそうで、例の博物館の初代館長さんだったと新聞記事で知りました。
    縄文時代のことは色んな学者さんが、様々な見解を述べているそうですので、他の視点の本も読んでみないと分かりませんが、自分としては腑に落ちる内容ではありました。
    またこの本の内容を確認して比較するために博物館に足を伸ばして、あらためて展示を見てみようと思います。

    0
    2025年09月15日
  • 縄文文化が日本人の未来を拓く【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    縄文にストーンサークルがあるのを知らなかった。自然からの恵みで自然と共生していた彼らにとって、太陽の軌道を知り、四季を巡る植物の循環を知り、それを群れで組織知化する戦略は合理的だ。
    土器も、加工や保存で定住を後押しした。
    そんな暮らしでは、生きる糧を得る労働時間は少なく、資本に搾取され、物欲と将来不安に金銭への欲求を追い立てられる我々より幸せに人生を楽しんだのだろう。
    敬愛するソーローはそれを実証した。
    その縄文が終焉し弥生を受け入れた。なぜその選択をしたのか考えれば、時計を戻して、我々が幸せに暮らせるベストバランスがわかるかもしれない。

    0
    2024年06月18日