ジルアレグザンダーエスバウムのレビュー一覧

  • ハオスフラウ

    Posted by ブクログ

    なんとも気味悪く憂鬱な本。アメリカ人の女が結婚してスイスに住む。自分以外がスイスドイツ語を喋るので、語学学校に通う。そして不倫。ウキウキするような出来事としては書かれていなく、受け身体制でいたせいで巻き込まれたと思っている。払い除けられないのは喪失感に犯されているからであり、旦那からもカウンセリングに行かされる程に本人は鬱々している。最終的には子供の種が自分でないと気づいた旦那に追い出され、やっと本人は自分の意思が腹の底から沸き上がってくるのだった。憂鬱は病気であり、本人も周りも迷惑こうむる。

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    2019年06月16日