池田まき子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
黒人奴隷だったハリエット・タブマンは南部から北部に逃げ出す。
その後、自分の親類を中心に、地下鉄道の車掌として、奴隷の北部への脱出を助けていく。
途中で奴隷主からの暴力で大きなケガを追ったハリエットは、急な頭痛や眠気に襲われるようなハンディキャップがあったにもかかわらず、昼夜問わず働き、果敢に仲間を救う行動に関わっていく。
奴隷がモノとして扱われていた時代
人ではない扱いをされる奴隷が逃走することは命がけであり、少しのミスが命取りとなる。
その逃走を何十人と助けて、成功させたのは、バイタリティ、賢さ、度胸、色々な面が充実していないとなかなかできないことだと思う。
そして何よりも、自分た -
Posted by ブクログ
子ども向けに書かれているので、よくまとまっているが、どうにもタブマンの人生のあらすじを読んでいる印象。どんなに素晴らしいあらすじでも、感動はしない。ディテールはそれほど重要である。
一般書のタブマンの本を読んでいないので断言はできないが、ここまでの信念と行動力があったということは、かなり強い自我を持っており、会う人皆に好かれる、というタイプではなかったのではないか。(マザーテレサもそういうタイプのような気がする。)ただ彼女の奴隷を解放したいという思いとその実力を疑う人はいなかったのだと思う。
しかし、この本ではそこまでの個性は描かれておらず(子どもには差し障りがあると判断されたか?)、全体に薄