黒人奴隷だったハリエット・タブマンは南部から北部に逃げ出す。
その後、自分の親類を中心に、地下鉄道の車掌として、奴隷の北部への脱出を助けていく。
途中で奴隷主からの暴力で大きなケガを追ったハリエットは、急な頭痛や眠気に襲われるようなハンディキャップがあったにもかかわらず、昼夜問わず働き、果敢に仲
...続きを読む間を救う行動に関わっていく。
奴隷がモノとして扱われていた時代
人ではない扱いをされる奴隷が逃走することは命がけであり、少しのミスが命取りとなる。
その逃走を何十人と助けて、成功させたのは、バイタリティ、賢さ、度胸、色々な面が充実していないとなかなかできないことだと思う。
そして何よりも、自分たち奴隷の境遇がおかしなことだと、信じられたことなのだと思う。
北部の自由黒人の存在。
晴れて奴隷主から自分の領地をもらえたお父さんの存在。
奴隷として扱われている自分たちが同じ人間として尊厳を勝ち得れるのだという確信、気持ちが強くあったのだと思う。
逃げる時に唯一の道しるべとなる、北極星を夜中見上げた、その姿に、理想に向かう、力強い、ハリエットを感じた。