伊達聖伸のレビュー一覧

  • ライシテから読む現代フランス 政治と宗教のいま

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    ネタバレ

    カトリック対ライシテ から
    イスラーム対カト・ライシテ へ

    宗教を管理するライシテや信教の自由を保証するライシテなど、

    もとはイスラームによる抑圧から女性を守るためのヒジャブ着用禁止の法制化

    フランス史におけるマイノリティ宗教とマジョリティの対立としてのライシテ(カラス事件、ドレフュス事件、ヒジャブ事件)

    日本のライシテ
    →宗教的多様性国家だからこその宗教を信じることへの不寛容

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    2025年12月08日
  • 男性性の探究

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    宗教などを専門とするフランスの社会学者が#Me Too運動を受けて本書を著したラファエル リオジエと、それに共感して翻訳をした伊達聖伸に感謝と敬意を表したい。

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    2023年02月26日
  • 男性性の探究

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    女が女の主張を聞いてばかりではなく、女だけど男の主張も聞きたいと思って読んだ。

    以前読んだ「進化心理学〜」とはまた少し違った角度からのアプローチ部分もあった。どちらが正しいとも、間違っているとも言えないと思う。
    男らしさがあることにより女らしさが作られてきたという定義はわかりやすかった。

    一つ言うなら、翻訳が英文そのまますぎて、"it"から来る"こそあど言葉"が多く読みにくかった。

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    2021年09月26日
  • 男性性の探究

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    フランスの社会情勢を踏まえ、歴史宗教の視点も踏まえたジェンダー論の本。目新しい内容はなく訳者解説の通り荒削りな感もあるが、解説の語り口の洒落た感じはフランス文学と文化の厚みを感じる。非専門家ながら自省も含む個人のスタンスとしてはとても参考になる本。

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    2021年11月22日
  • 男性性の探究

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    なんか現代フェミニズムの公式・標準見解がずーっと述べられつづけるような本。一言でいえば男性は悪者である。好きな人は好きだろう、というか、標準見解の羅列としてはコンパクトで役に立つこともあるだろう。1967年生まれか。

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    2021年06月13日
  • ライシテから読む現代フランス 政治と宗教のいま

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    2章まではかなりよい.ヴォルテールなどを含む歴史的な宗教に関する論争,現代フランスの宗教問題が手際よくまとまっている.その箇所は現代フランスに興味がある方だけでなく,政治哲学や社会科学徒にも.
    ただ,3章は,扱う立場がフランスにおいてどれほど影響力のある立場かをはっきりさせてから話を進めないせいでわかりにくい.また一応客観的にいろいろな立場を語ろうと努力しているが,おそらく筆者の立場であるライシテ擁護派からの視点が見え隠れしていて,冷静な分析になっていないように感じられた.まず各々の立場の位置づけをはっきりさせ,その後筆者自身の評価をはっきりと打ち出した方が見通しがよかっただろう.最後に終章の

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    2018年12月31日
  • ライシテから読む現代フランス 政治と宗教のいま

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    ライシテ(laïcité)とはフランス独特の世俗主義(俗権主義)・政教分離の原則・政策のことらしい。ローマカトリック教会が国教会だった大革命前の時代からフランスの宗教政策は大きく変貌してきている。プロテスタント迫害のカラス事件(1761年)、ユダヤ人迫害のドレフュス事件(1894年)、そして現代ではムスリムとの間で(迫害ではなく!)発生しているスカーフ着用禁止事件はフランスがライシテをルールとして確立してきたことから逆に摩擦を呼んでいる!カラス事件に対してはヴォルテールが、ドレフュス事件に対してはゾラが弁護に立ち上がったという。これらの歴史を経て、ライシテを確立してきたフランスがそれゆえに、イ

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    2018年05月16日