伊達聖伸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
バランスをとる時間
というわけで最近めっきりネトウヨと化したひまわりめろんさんですが、左派系の論説もきちんと押さえておきたい
両方の意見にバランスよく向き合うことで、健全な意見形成ができると思うんです
そして本書は2025年8月に行われたシンポジウムを書籍化したもの
内容は戦後の思想家である加藤典洋さんの代表作『敗戦後論(1997年)』とそれにまつわる論争をあらためて「戦後80年」に振り返るというもの
まぁ、『敗戦後論』(右派からも左派からもボコボコにされた)に興味のある方はそれぞれに読んでみればいい
ここではあえてこの問題に触れたい
「いや、いつまで戦後やねん!( ゚д゚ )クワッ! -
Posted by ブクログ
2章まではかなりよい.ヴォルテールなどを含む歴史的な宗教に関する論争,現代フランスの宗教問題が手際よくまとまっている.その箇所は現代フランスに興味がある方だけでなく,政治哲学や社会科学徒にも.
ただ,3章は,扱う立場がフランスにおいてどれほど影響力のある立場かをはっきりさせてから話を進めないせいでわかりにくい.また一応客観的にいろいろな立場を語ろうと努力しているが,おそらく筆者の立場であるライシテ擁護派からの視点が見え隠れしていて,冷静な分析になっていないように感じられた.まず各々の立場の位置づけをはっきりさせ,その後筆者自身の評価をはっきりと打ち出した方が見通しがよかっただろう.最後に終章の -
Posted by ブクログ
ライシテ(laïcité)とはフランス独特の世俗主義(俗権主義)・政教分離の原則・政策のことらしい。ローマカトリック教会が国教会だった大革命前の時代からフランスの宗教政策は大きく変貌してきている。プロテスタント迫害のカラス事件(1761年)、ユダヤ人迫害のドレフュス事件(1894年)、そして現代ではムスリムとの間で(迫害ではなく!)発生しているスカーフ着用禁止事件はフランスがライシテをルールとして確立してきたことから逆に摩擦を呼んでいる!カラス事件に対してはヴォルテールが、ドレフュス事件に対してはゾラが弁護に立ち上がったという。これらの歴史を経て、ライシテを確立してきたフランスがそれゆえに、イ