【感想・ネタバレ】男性性の探究のレビュー

あらすじ

ひとりの男性として自分は何が語れるだろうか?

#MeToo運動をきっかけに覚えた、男性としての居心地の悪さ、動揺、そして目覚め。
フランスの哲学者・宗教社会者である著者が、男性支配の構造と、その解体を語る。

リオジエが問題視するのは、女性の身体に向けられる男性の視線である。歴史的・社会的・文化的に培われてきたこの眼差しが、女性を客体化(objectiver)し、もの(objet)として所有すること、資本として蓄積することを可能にしてきた。そのようにして男性優位の構造が形作られてきた。そこに問題の核心がある。(「訳者解説」より)

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Posted by ブクログ

宗教などを専門とするフランスの社会学者が#Me Too運動を受けて本書を著したラファエル リオジエと、それに共感して翻訳をした伊達聖伸に感謝と敬意を表したい。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

女が女の主張を聞いてばかりではなく、女だけど男の主張も聞きたいと思って読んだ。

以前読んだ「進化心理学〜」とはまた少し違った角度からのアプローチ部分もあった。どちらが正しいとも、間違っているとも言えないと思う。
男らしさがあることにより女らしさが作られてきたという定義はわかりやすかった。

一つ言うなら、翻訳が英文そのまますぎて、"it"から来る"こそあど言葉"が多く読みにくかった。

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2021年09月26日

Posted by ブクログ

フランスの社会情勢を踏まえ、歴史宗教の視点も踏まえたジェンダー論の本。目新しい内容はなく訳者解説の通り荒削りな感もあるが、解説の語り口の洒落た感じはフランス文学と文化の厚みを感じる。非専門家ながら自省も含む個人のスタンスとしてはとても参考になる本。

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

なんか現代フェミニズムの公式・標準見解がずーっと述べられつづけるような本。一言でいえば男性は悪者である。好きな人は好きだろう、というか、標準見解の羅列としてはコンパクトで役に立つこともあるだろう。1967年生まれか。

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2021年06月13日

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