森川智之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一瞬で画面に惹きつけられた声。
声の好みは色々ありましょうが、私にとってはいつも完璧な声。
推してるはずなのに、何故か一度でこの人だと気付けない、不思議な声。
この本を読んで、その秘密が分かった気がします。
声優とは声の職人であり、演技することの楽しさや難しさ、1ミリ2ミリで声を修正する技術、基本となるのは読解力…
ああ、だから…と、納得することがたくさん。
ひと言ひと言にしびれます。
またこの本からは、常に仕事に向き合い、考え、誰も歩いたことの無い道を進んできた姿も見えてきます。
いや、こんな表現では足りない、未熟な感想で本に申し訳ない。
とにかく「好き」があふれて読み終えた本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ声優の仕事の流れや、今の声優になりたい若者に求められていること、自身の道のりなどが語られている。
読みやすいのがさすが著者。
最初、本が思ったより薄いなと思ったけれど、読後は満足感がありちょうど良かった。(もっとエピソードトーク等があっても嬉しかったけど)
自身が体育会系から挫折して声優業界にやってきた経緯、事務所業と声優業の2足のわらじ、今ではトム・クルーズ氏公認声優と謳われている著者だが、自身としても一番の経験値となったと語る「アイズ ワイド シャット」の話、おまえらやファンクラブの始まり、諏訪部さんや鈴村さんへ助言をしてSTA☆MENが結成される話、BLCDに対する考え方など、面白かった -
Posted by ブクログ
今や声優さんも表舞台で活躍される方々が増えた。
私は今まで「あ、この声聞いたことある」と思っていたくらいだったが、興味本位でこの本を手に取ってみた。
「声優」と一言に言っても、アニメや映画だけではないナレーションや教材等様々なお仕事があることを知った。
演技(表現)を極める職人であり、著者が「声優」を「俳優」と称していたことに思わずなるほどと思ってしまった。
へえと思える「声優」の世界を覗けて面白く、今後のアニメや映画(もちろんその他の番組も)を見る際に「声」に注目してしまいそうだ。
また、著者の考えに共感する部分もあった。
日本語力へのプロ意識が高い点、自ら考えることの大切さを重視してい -
Posted by ブクログ
日本全国の女子のお世話してる系声優・森川智之さんの本。
声優全般の仕事の話というより、森川智之さんの声優としての仕事の話。
彼がどういった信念で声優という仕事をしているのか。
彼をここまで大きくした下積み時代や経緯など。
声優ってそんなに詳しくないんですけど、どんな風に声優が生まれるのか、どんな風に仕事しているのか、簡単に知ることができました。
最近よくある俳優が声優をやることについてとか、読んでいてなるほどなと思ったり。演じるという点では変わらない。
映画『アイズ・ワイド・シャット』は絶対見て見ようと思った。そんな思いのこもった森川さんの声を聞いてみたい。
そして最近の映画もそれくらい -
Posted by ブクログ
あっという間に読める。
知ってそうで知らない声優という人たちの世界。
ひとつひとつのエピソードについて、もっと深掘りして聞いてみたい気持ちになった。それでそれで?どうしたの?どうなったの?と問いかけたくなるような箇所が多く、肝心なところは教えてくれないのね、という気分に・・・。
その一方で、もしかすると一番肝心なところは文章にはできないのかもしれないとも思う。表現者というのはそういう感覚的なところも大きいだろうから。
日本語力と読解力がとても重要な要素になるというのもなるほどなぁと思った。黙読するのと声に出して読むのは全く別物で、それがプロの世界ともなればなおさらというのは想像に難くない。