楠瀬良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ短いコラム集でサクサク読めるサラブレッドのお話。
色々な観点から馬のことが知れるが、話の途中からやや論点がズレている時があるような気がする話も多く、「結局どうなのか?」という所が分かりにくい場合があった。
データ的にはキチンと裏が取れているもの、取れていないものがあるので仕方がないとは思うが、結局はよもやま話感は否めなかった。
ただ、前半の競走馬の体についての話は個人的に知らなかった構造が多かったため満足。
ただもう少し図や写真なども絡めて深堀りしてもらえると更に分かりやすかったとは思う。
結局は「心があるか」という題名の謎は解けず。
でもどういった物に注意しているか、どういった要因にメンタル -
Posted by ブクログ
競馬新聞とかだと「過去10年の同一レースのデータ」を使って何らかの予想なり傾向を導き出そうとする記事があるんだけど、そんなサンプルサイズ10で言えることなんて統計学的にほとんど何もないわけ。それをさ、さも「データを使ってるから客観的だ」みたいに主張してくるんで、何を言ってるんだこいつはと思うことが多々あるのです。
そんなわけで競馬関係の情報はあてにならないものが多いから、あまり期待してなかったんだけど、これは良い本でした。「おとなしい馬は勝ちやすいか」とか「馬の性格に遺伝的な特徴はあるのか」といった内容について、統計学を踏まえた考察が展開されています。読んでも馬券の成績には影響はないでしょうが -
Posted by ブクログ
著者は、JRA研究所で馬学講座を担当している方で、以前、自分も栃木の研究所に著者のセミナーを聞きに行ったことがあります。
この本では、馬とはどのような生き物かという観点で、競争馬を分析しています。内容は、競馬ファンの素朴な質問に答える形式で書かれて大変読みやすく、紹介されている事例は、雑誌や競馬関連本で知っている事も多いかったけれど、著者の色々な経験がユーモアを交えて紹介されていたのが良かったと思います。
馬の習性の研究というのは、馬の行動に対する仮説を立てて、観察を行い、統計的に分析するという地道な作業のようです。仮説の証明に至らないケースも多いようで、失敗談も紹介されています。色々なケース