P.G.ハマトンのレビュー一覧
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一言でいうと
【知的生活を進める上での注意事項を学べる本】
本書は、イギリスで150年前に著述家として活躍したフィリップ・ギルバート・ハマトンさんの知的生活をより現代的に役立つ部分のみにフォーカスした作品である。
知的生活とは、文筆や絵画等の芸術、読書などありとあらゆる人間らしく生きるための知性溢れる生活を指す。
自らも幼少期に画家を目指したことがある経緯もあったハマトンさんは、美術誌の編集者として成功した。芸術や知性あふれる傑作がどのように作者の下で出来上がるのか、その慧眼を持って書き記した。
本書で私が最も注目するのは、「6章 時間を有効的に使う」である。時間に関する名言は山のよう -
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コロナ禍で「ステイホーム」となり、時間があれば海外や国内を旅行している人には厳しい時代となった。
そんなときでも日々をただ過ごして月日が流れるのは困る。今回の本は「知的生活」をテーマにしている。
19世紀に生きた英国人の価値観が反映されているが、今の時代に読んでも違和感はない。古いの一言でバッサリ斬って読まないのはもったいない。むしろ、インターネット上で無数の情報が飛び交う今こそ読む価値がある。
著者の「知的生活」(本書)と「知的人間関係」は明治以来日本でも英語の教科書に使われてきたそうだ。その理由は、文章が読みやく内容が人生にとって深く刻み込まれているからだ。
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1.普段ビジネス本ばかり読んでいたので毛色が違うやつを読もうと思いました。
2.著者のハマトンは英国の芸術家として名を馳せておりました。彼自身が生きてきたなかで感じたことを綴っております。この本ではスキルではなく、考え方や日常を観察して感じたことを述べております。自分の生活をふりかえるきっかけになる本です。
3.知的生活にはゆとりが必要という言葉は刺さりました。普段、毎日何かに追われてしまう私ですが、それでは「考える」という時間を確保できません。考えるという作業は時間がかかる作業であり、それが苦しいのでみんな逃げてしまいます。人よりも抜きん出るためにはいかにして「動く」作業を減らして「考え -
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ネタバレ本著も、少し前に読んだ「カタルーニャ語小さなことば僕の人生(田澤耕著)」で渡部昇一先生の「知的生活」に触れられていたので、「知的生活」つながりとして本書を手に取った。
本著者はまさしく渡部昇一先生が刺激を受けたハマトン氏だ。本著は19世紀に書かれており、現代にそぐわない箇所はトリミングされている。
基本的に生活に余裕がある著者、静かに過ごしながら知的生活を送るための考え方が示されている。
下記に示すゲーテの詩、はじめて出会った。
星のごとく
急がず
しかし休まず
人それぞれに
神より受けし務めをはたせ
いい出会いをしたものだ。