【感想・ネタバレ】ハマトンの知的生活のすすめのレビュー

あらすじ

本書は英国の著述家であり美術雑誌の編集者であったP・G・ハマトンが1873年に刊行した知的生活論、自己啓発論の世界的名著である『知的生活』から現代人に必要な部分を精選して編訳したものです。
ハマトンの『知的生活』については、渡部昇一氏がベストセラーである『知的生活の方法』(講談社現代新書)を執筆するきっかけとなったことで有名であり、同氏と下谷和幸氏による翻訳も講談社学術文庫から出版されています。
ただ、残念ながら、渡部氏らによる翻訳本は550ページを超える大著であるため、相当の忍耐力がなければ、なかなか通読することができません。また、この本は今からほぼ150年前、日本でいえば明治維新直後に書かれたものであるという時代的制約もあるため、特に「女性と結婚」や「貴族階級と庶民階級について」などハマトンが書いた内容の中には、現代の考え方にはそぐわないものや、女性蔑視ともとられかねないところも散見されます。本書では、そうした今の時代にそぐわない、あるいは不適切だと思われるような部分については除き、知的生活を目指す現代人にとって有益だと思われるハマトン流知的生活論のエッセンスを分かりやすく書くように努めました。
ハマトンにとって知的生活とはそれによって得られる具体的な研究成果ではなく、何よりも人間としての正しい生き方や、世の中の真理を希求するという生活全般に対する心的態度のことでした。本書がそうした心的態度、さらには知的生活全般に対する皆様の関心を刺激する一助になることができれば、筆者にとってこれ以上の喜びはありません。

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Posted by ブクログ

一言でいうと
【知的生活を進める上での注意事項を学べる本】

本書は、イギリスで150年前に著述家として活躍したフィリップ・ギルバート・ハマトンさんの知的生活をより現代的に役立つ部分のみにフォーカスした作品である。

知的生活とは、文筆や絵画等の芸術、読書などありとあらゆる人間らしく生きるための知性溢れる生活を指す。

自らも幼少期に画家を目指したことがある経緯もあったハマトンさんは、美術誌の編集者として成功した。芸術や知性あふれる傑作がどのように作者の下で出来上がるのか、その慧眼を持って書き記した。

本書で私が最も注目するのは、「6章 時間を有効的に使う」である。時間に関する名言は山のようにあるが、具体的にどうすれば時間を有効的に使えるかに言及するものは少ない。

知的生活を行う上での時間の重要度が如何に高いか、また具体的には何をすれば良いのかがはっきり示してある部分には私は救われた。

ローマの哲人セネカ著の「人生の短さについて」で自分の本当にやりたいことに打ち込める時間の短さを痛感した後で、ハマトンの知的生活を取り込むと、より限られた時間を大切に使おうと私は考えさせられた。

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2022年02月10日

Posted by ブクログ

この本は、1873年にハマトンが書いた自己啓発の世界的名著です。
現代にもばっちり通じる内容でした❕
大事なの事というのは、昔から同じなんですねー。
ぜひぜひ読んでみてください。

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2021年01月11日

Posted by ブクログ

苦手を克服することに魅力を感じてしまう私の、戒めになる本。定期的に読み返す。

* 無駄な知識を増やすな。
* 対象を絞り込めば能率的に学習ができる。
* 自分に適性のない勉強をしても時間の無駄。
* 自分に適性のない知識の探求は知的生活にとって有害。
* 首尾一貫性のない無秩序な知識をいくら集めてもただの雑学。

耳が痛い。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

読みやすい訳だった。
箇条書きスタイルなので、読書に集中できないけど、ちょっとその時間に触れたい時に読めた。 読書についてのパートが参考になった。1873年出版のこの本に共鳴できる点がある事が面白い。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

書かれていることは、どれも現代的な自己啓発の基本的な内容だが、これがかなりの昔に書かれたものであることからも、やはりこの内容が時代によって変わらない、知的生活の本質なんだと再認識。

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2021年01月23日

Posted by ブクログ

 ハマトン氏は1834年英国で生まれ、1894年に逝去。渡部昇一氏の訳本は、若い頃自己啓発の書として愛読しました。今回、三輪裕範(やすのり)氏の訳本で読み直しました。「ハマトンの知的生活のすすめ」、2018.5発行。「人を知的にするのは知識や学問ではない。それは、物事を常に生き生きと、美しく考えることができるようになる人間としての徳なのである」いい言葉だと思いますw。健康にも付言されてます。①健康こそが知的生活の基盤 ②どんな薬も運動に勝るものはない ③体が求める休息を受け入れよ。

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2021年01月20日

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