小林千草のレビュー一覧

  • 伊達政宗、最期の日々

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    ネタバレ

    政宗の小姓としてすぐ近くに仕えた者が、その臨終に際した実際に本人が見てきたものを記録した覚え書きを元に、原文を訳して解説が書かれたもの。
    70歳という、当時ではかなり長生きをし、かつて覇を競った仲間がすべていなくなり、平和な治世となった中で、『遅れてきた戦国武将』と言われた伊達政宗が、自らの死期を悟り、どのように終活の日々を送り、どのように看取られていったかが克明に書かれている。
    主君(家光)に最期の挨拶をし、嫡男と伊達家と家臣たちの安堵を確認し、最期は戦国武将らしく愛刀を抱えて最期を迎える。正室が同じ屋敷内にいるのに「あなたにはみっともない姿を見せたくないから」といって奥さんは臨終に立ち

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    2023年04月22日
  • 伊達政宗、最期の日々

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    伊達政宗本は何冊も読んできたが、臨終間際のことはあまり知らなかった。「江戸の藩邸にて、胃がんで亡くなった。将軍家光も見舞いに来た。」というくらい。

    伊達政宗に仕えた小姓・木村宇右衛門可親が、政宗の言行を記録した『木村宇右衛門覚書』(仙台市博物館所蔵)。がん性腹膜炎で腹回りが石のように硬くなり、また膨れ上がっている様子など、小姓ならではの記述が大変貴重。

    【『木村宇右衛門覚書』には、政宗の十七回忌のことが記されており、それが執り行なわれた慶安五年(1652)頃の成立と推定されています。】
    という文書とのこと。

    文語が一見難読ではあるが、解説もあるので意味はつかめる。日葡辞書を使い、当時の言

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    2010年09月20日
  • 伊達政宗、最期の日々

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    他の方が書かれている通り臨終間際のことを詳しく書いた本を読んだことがなかったので見つけたときには飛びついてしまった。
    愛姫とのエピソードも詳しく書かれており、また忠宗とのやりとりもあり、破天荒だったイメージとは程遠い伊達政宗の姿が垣間見える。
    出典となった『木村宇右衛門覚書』もぜひ読んでみたいところだが纏めた単行本は現在絶版で恐ろしい価格になっていた。残念。

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    2013年04月24日
  • 伊達政宗、最期の日々

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    原文の解説が丁寧で読みやすい。一人の戦国大名がどのように死を迎えたか、非常に面白かった。身辺の整理の仕方などにある病苦にも負けぬ意思の強さはさすが武士らしいと感じいる。戦国乱世に揉まれた前半生とはかけ離れた、太平の時代に将軍からも厚遇され穏やかに息をひきとっていく恵まれた晩年のありようになんだかしみじみとした思いを感じる記録だった。

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    2013年01月10日
  • 伊達政宗、最期の日々

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    1636年最後の江戸参勤のあたりを。
    読み辛い部分もありますがなるほどーと思うことも多く、ためになりました。

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    2012年02月04日
  • 伊達政宗、最期の日々

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    大河ドラマ「独眼竜政宗」を見終わったので、惹かれて読んでみた。

    ドラマではほとんど描かれなかった伊達政宗の最晩年。

    側近がリアルタイムで書いた日記をもとに話が進んでいくので、ドラえもんのタイムテレビで伊達政宗の死の直前の様子をのぞいているかのような臨場感だった。

    「戦国時代の完走者」ともいわれる政宗。

    現代の自分からみたら、畳で死ねるなんて他の武将よりずっと幸せなことなんじゃないか、って思ってしまう。
    でも、前半生を戦国武将として生きた人間としては、やはり戦場で華々しく散るのが幸せだったのかなと思わせる政宗の言動。

    人生の割合でみたら、世が定まってからの人生の方が長いのに、戦国武将ら

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    2015年06月02日
  • 伊達政宗、最期の日々

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    戦国BASARAや小説などで流布しているイメージとは程遠い。
    やはり、あれは伊達政宗の全盛期の話なんだろう。

    晩年の政宗を描いているものだが、なんとまあ、柔和になったこと。
    徳川幕府への忠誠心の誓い方が半端ではない。
    もちろん、逆心を抱いていたとしても、記録には残せないだろうけど。

    文語の原文を引用しているので、
    抵抗がある人もいるやもしれない。

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    2010年08月17日