靖子靖史のレビュー一覧

  • ハイライトブルーと少女

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    二十代後半の青年と女子中学生が織り成す青春小説。ハイライトの薫りと作品の空気感がイイ感じに合ってると思った。にしても、これほど煙草が出てくるラノベって他にないんじゃないだろうか。喫煙者なら、是非ともハイライトを喫みながら読んでほしい。

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    2012年12月26日
  • 空色カンバス 瑞空寺凸凹縁起

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    日頃宗教には無縁ながら、講談社さんのTwitter紹介文で引っ掛かり購入。
    お坊さんだって、只の人。
    身近な人を亡くす経験は、何年経ったとしても何処かに深く刺さったままで。
    傷が癒えるとかそういう問題でなく、いつまでもそこにいる。
    それで良いと思えるようになるか、ならないか、だと思っている。
    仏教の言葉がサブタイトルと共に挿入され、作中和尚さんの言葉として散りばめられ、少しだけ考え方を学んだ。
    円く繋がる全ての物事に「世界は美しい」と死ぬ前に思える生き方。

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    2019年08月25日
  • 空色カンバス 瑞空寺凸凹縁起

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    応援している作家なので,(単行本に続き)文庫も購入.
    単行本を読んでから5年くらいたっていたからか,記憶が岡崎琢磨先生の双子探偵とちょっと混じっていたかも.
    美人のおねーさんを拾って云々という話なんだけど,仏教的な考えにも触れることができて,なかなか興味深い.
    ゆかりちゃん,美人の顔をパンパンにしてはいけません.

    靖子靖史先生,お寺のお勤めで忙しいでしょうが,次回作期待しています.

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    2019年08月24日
  • そよかぜキャットナップ

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    まさに、ゆるミス。
    変にドキドキもせずまったり読めた。
    夏の1日にさっくり読めて良作◎

    キャラクターの個性にそれぞれ好感が持てたし、学生3人の日常会話や脳内音声が世間ズレしてなくて面白い。世代的にも随所に散りばめられる単語に共感でき、満足な作品でした。

    爽やかな夏の、爽やかな青春の1ページ。

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    2014年08月10日
  • ハイライトブルーと少女

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    前作『そよかぜキャットナップ』の読者の期待を、
    裏切らない誠実な作品。

    すでに靖子さんらしさって言うのが出来上がった感じですね。

    ハイライトってあのハイライトだったんですねw
    表紙ちゃんと見てなかったので、読み始めるまで気づきませんでしたw

    全くの余談ですが、禁煙に成功している自分も、
    椎名林檎に憧れてハイライトを吸っていた時期がありましたw
    格段重いタールと、インクの様な香りに鋭い刺激。
    身体に害する要素しか感じないこの煙草を吸っていた時期は、
    2回目の変声期かってくらい声が変わりましたw
    でも、一番身体に悪そうなこの煙草が、
    一番吸っている感があったのは確かです。

    さて、本編の内容

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    2013年01月24日
  • ハイライトブルーと少女

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    講談社BOXらしからぬ雰囲気の装丁ですが、内容も独特。
    客観的に見るとロリコンものになってしまいますが、やらしさは無し。主人公・ウミノの性格と、やらしくない挿絵が雰囲気を作っています。

    前作「そよかぜキャットナップ」もそうでしたが、「死」と、「死」に折り合いをつけるという背景テーマがよく効いています。

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    2012年12月09日
  • そよかぜキャットナップ

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    この表紙をみて、
    「あ、なんか良さそうかも…」
    って思ったなら買っていいと思う。
    期待を裏切らない、ゆるい青春と郷愁を誘います。

    内容に触れるとネタバレがポロポロしそうなので控えますが、
    癖の強い主人公やその他のキャラを余さず使い切る上手さや、
    ときどきツボに入るコメディが秀逸w

    ミステリ要素についても、
    「ゆるミス」と称されるだけあって結構シンプル。
    ちゃんと考えながら読めば順番に答えが解る感じで、
    最後は答え合わせみたいな雰囲気になる。

    そして読み終わった後の余韻もなかなか。

    煽りにある傑作は言いすぎかもしれませんが、
    十分に秀作、良作でした。
    表紙見て

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    2012年06月30日
  • そよかぜキャットナップ

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    行方不明の飼い猫マコトを探す弘忠と同級生。
    第10回講談社BOX新人賞Talents受賞作

    ゆるミスと言われるとおり、消えた飼い猫の謎もライト。
    主人公達の会話劇もゆる~い感じ。

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    2019年08月23日
  • そよかぜキャットナップ

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    可もなく不可もなく

    ミステリーといわれると首をひねる。
    青春ものなら納得できる。

    まさにゆるミス。

    鍵となるはずの猫の扱いが雑なので猫好きにはおススメしない。

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    2012年05月10日
  • そよかぜキャットナップ

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    まさに「ゆるミス」という言葉がピッタリ。
    起こる事件も、きっかけは日常的によくありそうなこと。
    ゆるーい会話で綴られていきます。

    正直、途中で話の真相に半分くらい気付いてしまったのですが、私の予想通り+αな結末でした。考えさせられるテーマが最後にあぶりだされました。

    裏表紙の帯コメントが若干ネタバレなので、読み終わるまでは裏返さないことをおすすめします。外箱の中を覗くと、かわいい仕掛けがあります。

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    2012年05月07日