【感想・ネタバレ】空色カンバス 瑞空寺凸凹縁起のレビュー

あらすじ

三十間近な日比野隆道和尚が高校三年生の妹・ゆかりと暮らす寺に、泣きぼくろが印象的な美女が行き倒れ!? 着の身着のまま「夫から逃げてきた」という千尋と日比野兄妹の暫定的三人暮らしが始まる。進路問題に悩むゆかり、真意の見えない千尋、思い出せない記憶を辿る隆道。「縁」の力は三人を救えるのか? あたしにとって、お寺は家だ。お釈迦さんの説いた教えは今一つピンとこなくても、お父さんや、歳の離れた兄ちゃんが頑張って守り、顔なじみのお檀家さんが優しい顔でお参りに来てくれるお寺は、あたしには一番大事な場所だ。──そんな、あたしの大好きなお寺に、あたしの「大っ嫌い」な、あの女はやってきたのだ。(本文より)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日頃宗教には無縁ながら、講談社さんのTwitter紹介文で引っ掛かり購入。
お坊さんだって、只の人。
身近な人を亡くす経験は、何年経ったとしても何処かに深く刺さったままで。
傷が癒えるとかそういう問題でなく、いつまでもそこにいる。
それで良いと思えるようになるか、ならないか、だと思っている。
仏教の言葉がサブタイトルと共に挿入され、作中和尚さんの言葉として散りばめられ、少しだけ考え方を学んだ。
円く繋がる全ての物事に「世界は美しい」と死ぬ前に思える生き方。

0
2019年08月25日

Posted by ブクログ

応援している作家なので,(単行本に続き)文庫も購入.
単行本を読んでから5年くらいたっていたからか,記憶が岡崎琢磨先生の双子探偵とちょっと混じっていたかも.
美人のおねーさんを拾って云々という話なんだけど,仏教的な考えにも触れることができて,なかなか興味深い.
ゆかりちゃん,美人の顔をパンパンにしてはいけません.

靖子靖史先生,お寺のお勤めで忙しいでしょうが,次回作期待しています.

0
2019年08月24日

「小説」ランキング