伊東歌詞太郎のレビュー一覧
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伊東歌詞太郎、音楽が好きなので、よくよく見たことがある名前でした。
本屋で見つけてびっくりしました。
子供と関わる仕事もしているので軽い気持ちで楽しめるかなーと読み始めました。
作家じゃない方がちょっと本書いてみましたー的な話題だけの本かと…。
最初は大学生のお気楽な感じ、稚拙な感じが現れてたので、やっぱこんな感じかーなんて読みながら、でも読み進める内にどんどんどんどん物語の世界へ。。
やるせなさも涙もある、とてもとてもいいお話でした。
子供は本当に日本の未来の宝です。
みんながもれなくすくすく育ってほしいと心から願うけれど、そうはならない現実。
歯がゆいですね。。
重い題材もありましたが -
Posted by ブクログ
昔から伊東歌詞太郎さんのファンでした。
歌詞太郎さんが生み出される曲からはいつも優しさが滲み出ているように感じていましたが、小説という媒体を介して向き合ってみると改めて歌詞太郎さんの芯にある優しさと傷に触れられたような気がします。
歌詞太郎さんの【酸素の海】という曲が大好きで、自分自身いじめで苦しんでいたときに聞いては泣いてを繰り返していました。
作品内では子供達が家庭内、学校、思春期や生きることと向き合いながら学力以外の大切な学びを得ていく姿にこちらも元気を貰えます。
幼い私が酸素の海に救われたように、この家庭教室は今の私を支えてくれるような気がします。 -
Posted by ブクログ
一つ一つの家庭の中身を拝見できて楽しかった。
思春期の難しい年齢の子どもたちとの付き合い方。
子どもでも、一人一人、考え方や興味、関心ごと、悩みが違ってて、大人が思うよりずっと、しっかりしているものだから、いつまでも子どもを子どもとして見ていてはいけない。ちゃんと年齢に応じて、同じ立場で、一人の人間として見ていく必要があるなと感じた。
特に、杉原杏瑠さんの、満天の星空を見るところは、子どもにとって、すごく感動的な出来事で、一生の思い出になったんじゃないかなと思った。
子ども時代の思い出は、一生の思い出になるので、そういう経験も大事にしてあげないといけないなと思った。
子育ては自育て。頑張ろ -
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歌い手であり、シンガーソングライターでもある、伊東歌詞太郎さんの、考え方が詰まった本。
「つらかったね」、「大変だったね」と返されるような経験をたくさんしつつも、
それを「仕方ないこと」と諦めたり、「なぜ、自分がこんな目に合わなければならないのか」と嘆いたりせず、
それを前向きにとらえていること、更には、どうしてとらえることが出来たのかまで書かれている。
"どうやって"を語らない、語れない人が多い中で、
そこまで書いてくれているのが、嬉しいし、有難い。
自分の場合は?が、考えやすい。
何度も読み返したくなる1冊。
歌手としての伊東歌詞太郎さんも好きですが、
人としても、 -
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ネタバレ『現代の教育に一石を投じてくれる』読み終えた時には、学校での教育は、どこか味気なく無味乾燥なんだという事を感じると思います!
主人公の灰原を中心に据えながら、1章ごとに1人の生徒にクローズアップしていき、その先々で生徒に諭している灰原の台詞に感銘を受けました。
各々の生徒の問題を一緒くたにするような学校のやり方ではなく、生徒の心情をしっかりと読み取り、同情してくれる、側にいてくれる、そういう灰原の姿も垣間見えて心理カウンセラーのようでもあると思った。
作者の思想の断片が、灰原や生徒に投影されているメッセージ性がしっかりと伝わってくる素敵なお話でした。読んで本当に良かったです。
p.s解決には -
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それぞれ個性的な子ども達が出てきて、その子どもや家庭の抱える問題も様々で、今の社会を反映しているようだ。
家庭教師の灰原が、子ども達の心を開こうと四苦八苦する様子が、その家族の謎解きのようで面白い。
少し話が上手くいきすぎだけど、テンポ良く読めた。
どの家庭も親は子どものことを全然わかってないんだなぁ。そして、考え方とかは子どもの方が大人なの。
仕事とかでは一人前でも、我が子のことや夫婦のことになると冷静に考えられない。そんだけ自分にとって大切なものなんだと思う。必死になってるのは事実。それが上手くいかないことが多いだけ。
東京の風景描写はもっと少なくても良かったかな。登場する子どもたち -
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シンガーソングライター・伊東歌詞太郎さんの自叙伝。
伊東さんを知ったのは、ニコニコ動画の「歌ってみた」。歌が上手いのはさることながら、力強く筋の通った声で、心に響いた印象がありました。その後の活動は小説ぐらいで、あまり知らなかったので、今回のエッセイを機に今も活動しているということがわかりました。
伊東さんの自叙伝ですが、自己啓発本としても活用できました。昔から音楽活動を貫いてきたり、いじめや一家離散など波乱万丈の人生を送ってきたりと様々な経験から発する言葉には、伊東さんの絶対的な自信や芯がしっかりしている印象でした。
勝手な想像ですが、控えめな性格なのかなと思っていましたが、しっかりとした -
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たまたま本を探していたときに「伊東歌詞太郎」さんの文字が目につき、小説を書いていたんだと興味を持ち購入。
伊東さんは、youtube「歌ってみた」動画で知っていましたが、まさか小説家デビューしていたとは知りませんでした。
早速読んでみると、歌詞を作っているというベースがあるためか、わかりやすい表現で、世界観に溶け込めました。
塾講師だった主人公が、あることがきっかけでクビになり、その後、ある人物から家庭教師として働いてみないかと誘われます。全6章+αという構成で、章ごと(第1章を除く)に様々な事情を抱えた家族に出会い、解決していく物語になっています。
作者の得意分野だったのかわかりませんが、塾