デイヴィッドヤングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1975年の東ドイツを舞台にしたミステリー。日本では、ペヤングソース焼きそばが発売され、米国ではマイクロソフトが設立されたころだ。その時代にはベルリンの壁があり、東ドイツでは社会主義体制に反対する(という疑いが持たれる)人々を弾圧し、拷問し、処刑していた。少女の死体が見つかった事件で捜査をすることになったカーリン・ミュラーは複雑な立場にある。夫が反体制派の嫌疑をかけられ、カーリンも部下の副官と浮気をしている。どちらも東ドイツでは重大な犯罪となる。一方で、少しずれた時間軸で進行する話があり、殺害された少女たちの物語が進行する。こちらも悲惨な話だ。体制に振り回されて人生を狂わされる。二つの時間軸が
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Posted by ブクログ
ネタバレ東西ドイツ時代を設定にしているということに興味を引かれて読んでみた。
内容は謀略の嵐で、誰も信用出来ず、今日あることが明日は激変しているかも知れないという、そんな環境で事件の真相を追うために奮闘する警察官の姿が描かれている。
現代ですら様々な謀略や陰謀に振り回され埋もれていく人がいるのだから、当時の社会主義、共産主義の国ならもっとだろう。
明らかに白であっても権力が黒だといえば黒になるし、その権力者ですら明日は権力があるかどうかは分からない。
救いはないしゴタゴタしてるし、キャラクターたちも感情移入出来ないし、全体的には好みではなかった。 -
Posted by ブクログ
原題のシュタージチャイルドって、ネタバレ?
今や歴史の1ページとなったベルリンの壁だが、1975年の東ベルリンで少女の死体が発見され人民警察の中尉が捜査に乗り出すもシュタージが介入したり、権力構造も一枚岩じゃなかったり…。
不倫の誘惑や夫の反政府的行動や、さまざまな妨害を乗り越えて、驚くべき真相へとたどり着くのだが、肝心の殺人の方法が複雑過ぎて、偽装にブロッケン山にしかいない山猫の血まで登場させるのは受け狙いとしか思えない。
廃坑を利用した抜け穴も、よくある展開だし、少女が殺された理由もすぐに見当がつく。
ただ、エピローグはシュタージチャイルドそのもので、社会主義国家の暗黒面(自由な国の無責任