中山聖子のレビュー一覧
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小学5年生の美舟は「(将来の夢は)地道にまっとうに生きること」と作文に書いた。一方で、ほかの子どもはそれぞれスポーツ選手や宇宙飛行士などの具体的な目標を書いた。では果たして、将来の夢を「地道にまっとうに」としか言わない美舟は、ほかの子どもに後れをとってしまうということなのだろうか。
そんなことは現実世界では誰も立証できない。でも物語にしたら面白そう…ということで、作者は美舟を中心に、お母さんとお父さん世代、おばあちゃん世代、そしてべんり屋で働く20代前半のカズ君などの年齢が多様な登場人物を配して、様々な人生をぎゅっと1冊に詰め込んでいる。そして読者は、いくら外見は平凡でも、それぞれの人生をじ -
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小学5年の美舟が主人公で、語りも。
美舟の家のコンクリートの門柱には、「てごします 寺岡」と書かれた看板があり、小さなべんり屋をやっている。
べんり屋は、坂の多い尾道のニーズに気づいたお母さんが始めた、社員は、お母さん、おばあちゃん、21歳のカズ君の3人。
お父さんは絵描きで、出かけて家にいないことが多い、
一人娘の美舟が、夏休みにべんり屋を手伝い、色々な人と関わっていく物語。
美舟のは行動も考え方も大人びている上に、生き方や幸せを考えさせられて、「これって児童書?」と思ってしまう。でも、小さな章に分かれていて、読み易いし分かりやすい。
お母さんの言葉「夢がかなって、自分の思い通りになると -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった。
まっとうに生きる。
将来の夢をそうかいたら担任の先生に放課後ちょいと呼ばれてしまった主人公。
まっとうに生きる。
つーか、おばあちゃんの日々言ってることを
素直にきいてるいい子じゃんっとなぜ考えないのか?
まあ、そのへんはそう深刻でもないのだが・・・・。
ふらふらと家にいつかない父親がいるようだが、
そう話が重くなるわけでもなく、
さらりとした読み心地。
べんり屋、とはいっても、まほろ的な事件がらみの話じゃなくて、お手伝い屋さん的な、で、
結構人と人とのあったか話になっている。
小学生の作文って苦手な子にはほんっと苦行だよねー。