ぼく清水周一(小5)と平野恭介、小林凜太郎は川遊びが大好き。中学になったら川部を作って、水中生物を捕まえたり観察したりしようかと言うくらいだ。舞台は中国山地の山間にある楠来町。七月のある日、いつものように川遊びをしていたぼくらは、ツチノコらしき、不思議な生き物を見つけた。恭介がケータイで(ちょっとぼ
...続きを読むけた)写真も撮った。
そしてそれが、思わぬさわぎとなっていった・・・
学級新聞で紹介され、地方版の新聞に載り、恭介の家の温泉宿ではツチノコを町おこしにしようと乗り気になり、恭介はテレビの取材を受け、インターネットで騒がれて。ツチノコ音頭なるものができたりして。
ぼくらだって半信半疑なのに、大人って馬鹿だなあ。
お母さんの再婚相手、新しいお父さんの誠司さんと なんとなくぎくしゃくしてしまう主人公の気持ちや、
急に受験すると言う友達(凜太郎)とのこと、
温泉宿ではりきるお父さんに あきれ気味の友達(恭介)とのこと、
いろいろな思いを、上手く口にだせなくて、
でも、話してみたら 案外 かんたんだって 気がついて。
高学年男子の、等身大の夏休み物語。