中山聖子のレビュー一覧
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ネタバレ主人公の母は売れない小説家だったが、病死してしまった。主人公は祖父母の家にいながら遺品整理をしていたら、母が退院したら主人公と一緒に5月に見に行きたいと言っていた場所があることについて思い出す。しかし、詳細を聞いておらず、家族や親戚に色々聞きながらその場所を実際に確かめに行くために1人旅をしていく物語だった。
母のことを思い出してネガティブになったり、主人公の父親がある日突然いきなり連絡がきて怒り気味になったりと起伏が激しい主人公だったが1人旅していくうちに少し成長したのではないかなと思った。
変な終わり方をしているため、続きが気になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学5年の美舟の家は、売れない画家のお父さんを助けて、おばあちゃん、お母さん、従業員のカズくんと便利屋をやっている。全国版のテレビでも紹介された人気のケーキ屋さん母子が、訪ねてきた。依頼は、4歳の娘の運動会の応援に行くこと。知らない家族が応援しても嬉しくないだろうにと思いながらもその女の子になんとか喜んでもらおうと家族で奮闘するのだが……。
この他に、幽霊騒動にまつわる霊感商法がらみの話もある。
便利屋さん家族とその周りの人たちを、尾道を舞台に軽いタッチで描く。
「べんり屋、寺岡の夏」の続編。「冬」「春」もある。
軽い文体ながら、内容は悪くない。霊感商法についてはホット/コールドリーディ -
Posted by ブクログ
美舟は5年生。近所のこまごまとして依頼を受ける便利屋・寺岡をきりもりする母と祖母と尾道に暮している。絵描きの父親は風来坊で、家にはいたりいなかったり。
夏休み前、学校で書いた作文に「コツコツ地道にまとうに生きる」と書いて、担任からもっと大きな夢を持てと言われる。美舟は、メジャーリーガーやワールドカップ出場を夢に掲げる事が良くて、地道に生きるを批判されたことがふに落ちないまま夏休みを迎える。
そんな美舟が、夏休みに自分の周りの人たちや両親とのあいだの特別大きな事件ではないけれど、様々な出来事を通して成長していく様子を穏やかにつづる。
感動の作品とか、驚きの結末と言うのではなく、ごく普通に見える -
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ネタバレぼく清水周一(小5)と平野恭介、小林凜太郎は川遊びが大好き。中学になったら川部を作って、水中生物を捕まえたり観察したりしようかと言うくらいだ。舞台は中国山地の山間にある楠来町。七月のある日、いつものように川遊びをしていたぼくらは、ツチノコらしき、不思議な生き物を見つけた。恭介がケータイで(ちょっとぼけた)写真も撮った。
そしてそれが、思わぬさわぎとなっていった・・・
学級新聞で紹介され、地方版の新聞に載り、恭介の家の温泉宿ではツチノコを町おこしにしようと乗り気になり、恭介はテレビの取材を受け、インターネットで騒がれて。ツチノコ音頭なるものができたりして。
ぼくらだって半信半疑なのに、大人っ