ナイアル・キシテイニーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
資本主義、社会主義、共産主義、新自由主義、そして21世紀の資本論。
お恥ずかしながら、名前くらいは知っているがという状況でこの本を手にとった。
冒頭挙げた概念はもちろんだが、哲学と不可分であった時代まで遡り歴史が綴られる。
大きな時代のうねりのなかで、以前よしとされていたものの対立軸がうまれ
またそれも新しい理論に飲み込まれていく。
そしてなにより重要なのは、そのうねりが実際の経済と影響を与えあいながら発生し続けていることだ。
経済学史というタイトルだが、淡々と進むのではなくスリリングなダイナミズムを感じることのできる一冊。
「哲学史」のほうとリンクさせながら読むとより深い洞察が得られるの -
Posted by ブクログ
【若い読者のための経済学史】
もう若くはないのに2冊も読んでごめんなさいって感じなのですが、"アメリカ史"に続いてシリーズ読書。邦題、意図してるところは分かる気がするけど、違和感〜。
経済学の各論には多少触れてきたけど、大きな流れで理解することはなかったところ。このシリーズだと個々の発展に対して背景を持った理解ができる。多くの分析が芽生えては萎れる流れを俯瞰すると、経済学は変化し続ける社会を記述するものであって、いずれ来る未来を予測するものではないことがよく分かる。経済学は、予測できないからといって不要なのではなくて、今現在の社会の問題点を引き摺り出そうとするその過程こそが -
Posted by ブクログ
似たようなタイトルで、最近読んだ大澤真幸の『社会学史』が面白かったのは、歴史と言いながらもそこに著者の思い入れと考察が入れ込んであり、それが心から面白いことだと信じて伝えようとしていたからに他ならない。この『経済学史』は、近代経済学の歴史をなぞっていて、とても興味深く読んだのだが、著者の主張があまり見えてこず、そこにどこか何か物足りなさが残った。それでも、経済学史を学ぶにはかなり適した本である。
大澤氏は『社会学史』の中で「ある領域が「学問」となるためにはその学問固有の主題を持つ必要がある」として、社会学の固有の主題は「社会秩序はいかにして可能か?」であると言った。本書『経済学史』で著者は、 -
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Posted by ブクログ
ギッフェン財=価格が上がるほど買われる=下級財、必要なもの、パン、パンより安価な必要財はない。
ヴェブレン財=誇示的消費。高級品。これも高いほうが売れる。
シュンペーターとケインズは同じ生まれ年。
スタグフレーションで、1870年代にドイツ日本アメリカイギリススイスがマネタリーターゲッティングを採用した。貨幣増加率をコントロールするのは不可能。何をコントロールするのか。M2+CDでは不十分。
オークション 勝者の呪い。適正価格は中間あたりにある。
公平なのは、2番目の人の価格とすること。
スティングリッツ 効率的賃金仮説=銀行員の給与が高い理由。
クルーグマン 比較優位はアクシデント