フェデリーコ・マリア・サルデッリのレビュー一覧

  • 失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語
     時系列を排したシークエンスの転換がみごとで、極上の歴史ミステリー映画のシナリオを想わせる。
     舞台がイタリアであるだけに、斜陽の大貴族、イエズス会、サレジオ会、ファシスト党の面々が臆面もなく曝け出す無知と強欲さがコミカルな隠し味となり、ヴィヴァルディの手稿譜散逸から発見までのプロセスを活き活きとし...続きを読む
  • 失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語
    ヴィヴァルディが亡くなった。残された手稿譜は時の流れに埋もれてしまう。その重要性を知らないものの手にあったり、大切に保管されていたり大事な人の記念の銘を冠されたり。その楽譜が世に出た時、関わった人のみが知る履歴は埋もれてしまったのだろう。不完全ながらも大まかな来歴が見えた時、苦労を重ねた関係者は天国...続きを読む
  • 失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語
    この本にヴィヴァルディは登場せず主役はヴィヴァルディの手稿譜の再発見、それに尽力をつくした人々である。ほとんど史実に基づいているとのことだがまるで物語を読んでいるようだった。ラストの”八分音符が雫となって降りそそぎ~“では胸が熱くなり辛かった。
  • 失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語
    ヴィヴァルディは借金を踏み倒していなくなり、残された手書きの楽譜は弟や妹たちに残された。それを巡って18世紀とムッソリーニが支配する20世紀のイタリアで起こった物語。事実に基づくフィクション。。
    なかなか面白かった。価値の解らない人に寄贈されほっぽらかされていたり、欠落に気づいて探し回る人がいたり。...続きを読む
  • 失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語
    悪くない。

    作者あとがきにあるように、小説で音楽を表現するのは難しい。

    しかし、あの曲、そんなにいい曲だったのか、、、聞いたことがあったのにピンとこなかった。
  • 失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語
    これは、ビバルディの手稿譜が現代(第2時世界大戦)に於いて再発見されるに至る迄の歴史についてのほぼ・ノンフィクションである。ビバルディ自身は登場しない。

    自分は、ビバルディの手稿譜に隠されている謎とか、手稿譜の読み解き方な事を期待して読み出してしまったため、後半になるまで、違和感というか、シックリ...続きを読む