有沢善樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子どもの頃に親から虐待を受けた人は、大人になると我が子にも同じことをしてしまうのだろうか?
また、その受けた虐待が異常な性格を作り上げてしまうのだろうか?
母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、暴力、異常な言動や性的行為にとり憑かれた男に成長する
そのような衝動を抑えきれない人間だが、それを巧みに操作する冷静さと頭脳を持ち合わせている
イッちゃってるのに頭がいい厄介な野郎だ!
そんなイッちゃってる野郎の表面的な人柄の魅力に惹かれて結婚したリディア
アーサーの異常な言動や変態プレイの強要に疑いを抱きつつも、拒否することでアーサーが息子のロバートに悪い影響を与えたらと思うと不安で仕方 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ久々のケッチャム作品。
相変わらず胸糞悪い。
なのに手にしてしまう。
ナゼか?
私が頭の狂ったサイコパス、シリアルキラー物が好きだからであり、本作がケッチャム作品だから。
以前読み終えた同じくジャック・ケッチャム著「隣の家の少女」を彷彿させられました。
説明
内容(「BOOK」データベースより)
アーサーとリディア。二人が出会わなければ、こんなことには…。1953年、アーサーはこの世に生を受けた。母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、狡猾な悪ガキへと成長していった。大人になってからも、アーサーは邪悪な感情を秘めたままだった。その後、内気な女性リディアと知り合い、彼女 -
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Posted by ブクログ
相変わらず鬼畜な話だ。
幼児虐待ものとでも言うのかな。
で裁判ものになって、最後はやはり後味悪し。
今までの中では、一番余韻があったかな。すこぶる嫌な余韻だけど。
ちょっと『ブラジルからきた少年』を思い出した。
かなり主人公に同情する話だけど、やはり救いがない。全くない。
途中、いきなりシリアルキラーが入りこんでくるけど、なんとなく宙ぶらりん。
いや、それはわざとなのかな?
生き残った犠牲者が安心できず、そんな人間は沢山うろついている、ということを表しているのかな。
なんとなく、キャラクターそれぞれのバックストーリーへの踏みこみが足りない気がする。
その場の説明のためだけの設定っぽく感じ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ追いつめられた2人(キャロルとリー)は、殺人をおかした。
だが、それを見つめる目があった。
男(ウェイン)は2人を地獄のドライブに連れ出す。
それは、想像を絶する殺人旅行の始まりだった。
まさに「ロード・キル」。
「オフシーズン」でケッチャム作品にドハマリした私には本作はおとなしすぎると感じてしまいました。
確かにウェインはシリアルキラーと化し、何人殺したのかわからなくなる位に次々と人々の命を奪っていきます。
でも、なんだろう...
ケッチャム作品といえば残酷なまでの肉体的な苦しみと、異常心理の塊というのが私のイメージであり、求めるもの。
そこからすると本作はおとなしい。
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Posted by ブクログ
追い詰められたキャロルとリーはハワードを殺害。だが、それを見つめる目があった。その目の主ウェインは二人に接触しドライブに連れ出す。それは通る道に死体を並べる地獄の殺人旅行だった。
と、とても簡潔な内容となっている。まさにロードキル。直訳でここまで内容をカッチリとはめ込んで来るタイトルが気持ち良い。
殺人現場を目撃した事により願望のリミッターが解除された産まれたてホヤホヤのサイコキラー、ウェインの暴走ドライブは決して無鉄砲でも無ければ衝動的でも無い。実に計画的で冷静。それがこの単調な作品のおぞましさを強調しているように感じた。ウェインの有罪リストに記載されたであろう人物達があまりにも簡単に、無 -
Posted by ブクログ
ネタバレもう、狂ったようにジャック・ケッチャムを読み漁った時期があります。一冊手を出したが最後(確か「閉店時間」から)、間を空けたくない。「手元にケッチャムの物語がない夜なんて、過ごせない!これはどうしたことだろう!」なんてぐらい。病んでますね。
ケッチャムの魅力といえば、実際にあった事件を元にした陰惨な物語に読者をぐいぐいとひきずりこんでしまうパワフルさと、読んでいて「あー分かる」と感じてしまう自分が嫌になるような人間描写だと思っています。
冷え切って何も感じない心のウェインくんが恋人と嫌々セックス、そのさなかに「もう・・・さー、なんてかさ」と首を絞めにかかり、ここから物語もじわじわとウェインくん -
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