有沢善樹のレビュー一覧

  • オンリー・チャイルド

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    子どもの頃に親から虐待を受けた人は、大人になると我が子にも同じことをしてしまうのだろうか?
    また、その受けた虐待が異常な性格を作り上げてしまうのだろうか?


    母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、暴力、異常な言動や性的行為にとり憑かれた男に成長する
    そのような衝動を抑えきれない人間だが、それを巧みに操作する冷静さと頭脳を持ち合わせている
    イッちゃってるのに頭がいい厄介な野郎だ!


    そんなイッちゃってる野郎の表面的な人柄の魅力に惹かれて結婚したリディア
    アーサーの異常な言動や変態プレイの強要に疑いを抱きつつも、拒否することでアーサーが息子のロバートに悪い影響を与えたらと思うと不安で仕方

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    2024年04月15日
  • オンリー・チャイルド

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    イライラした。
    父親に凄いイライラした。

    悪い事が起きて、
    良い事が起きて、
    もっと悪い事が起きて、
    みたいな作品

    ちょっと気を抜くと、突き落とされる

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    2010年02月11日
  • オンリー・チャイルド

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    子供は、無力ながら愛する親を守るため(だけ)に必死で生きている。日本でもどんどん深刻になっている(昔からそうなのかも。最近表面化するようになっただけで)虐待事件を見るにつけ、この話を思い出します。子供は親を守りたい。愛するものを力の限り守ってるんだと思います。

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    2009年10月04日
  • オンリー・チャイルド

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    ネタバレ

    久々のケッチャム作品。

    相変わらず胸糞悪い。

    なのに手にしてしまう。

    ナゼか?

    私が頭の狂ったサイコパス、シリアルキラー物が好きだからであり、本作がケッチャム作品だから。

    以前読み終えた同じくジャック・ケッチャム著「隣の家の少女」を彷彿させられました。






    説明
    内容(「BOOK」データベースより)
    アーサーとリディア。二人が出会わなければ、こんなことには…。1953年、アーサーはこの世に生を受けた。母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、狡猾な悪ガキへと成長していった。大人になってからも、アーサーは邪悪な感情を秘めたままだった。その後、内気な女性リディアと知り合い、彼女

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    2023年02月14日
  • オンリー・チャイルド

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    生理的嫌悪感を容赦無く抉ってくる。

    怖いのは、これは小説だが、世の中には
    これに近い狂気が存在する事だ。そして、
    自分が持つ正義感が通用しない絶望感。
    どれを取っても、後味の悪さを残すのである。

    期間を置いて、二度目を読んだ。
    久しぶりにケッチャムの描く不快感を味わいたかったからだ。期待通りではあったが、駆け足の読書。闇が連鎖する。

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    2015年08月05日
  • オンリー・チャイルド

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    ネタバレ

    リディアがどれほど訴えたところで、ロバートは奪われ、虐待者の自由に出入りできる場所に置かれてしまう。
    これは法律で決まっていることなのだ、これに従わないのは法律違反だ、と言われて、リディアはとうとう実力行使に出てしまう。
    どうしてそれが実刑判決なのか。情状酌量の余地ってものはないのか。
    それでも、とリディアは自分を慰める。自分の息子を苦しめるものはもういないのだと。

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    2012年11月05日
  • ロード・キル

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    ケッチャムの作品の悪役は驚くほど魅力がない
    よくこんな魅力なくって悪役張ってるよね?と一言言いたいくらいだ
    しかし本作の良さは冒頭で表わされる

     何かを傷つけなければ、この世は進めない
     たった一歩も
     いつも何かが災難に遭っている

     目の前に広がるハイウエイは、いわば弾道である
     彼が乗っているのは弾丸で、フロントガラスは弾頭だった
     生き物のうごめく夏の空を、彼はかっとんでいた

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    2011年07月03日
  • オンリー・チャイルド

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    ケッチャムの中でも1番まともじゃないかと思います。
    父親の異常さがリアル。
    後半は裁判モノのような感じ。
    ケッチャムにハマッてた時に友達に貸したら
    引いてました(泣)

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    2011年02月25日
  • オンリー・チャイルド

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    結婚した相手を見限った途端に、息子の妙な兆候に気づく母。最低なオッサンです。吐き気と涙で、子供を持ってる人には辛すぎる話。

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    2009年10月04日
  • オンリー・チャイルド

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    相変わらず鬼畜な話だ。

    幼児虐待ものとでも言うのかな。
    で裁判ものになって、最後はやはり後味悪し。

    今までの中では、一番余韻があったかな。すこぶる嫌な余韻だけど。
    ちょっと『ブラジルからきた少年』を思い出した。
    かなり主人公に同情する話だけど、やはり救いがない。全くない。

    途中、いきなりシリアルキラーが入りこんでくるけど、なんとなく宙ぶらりん。
    いや、それはわざとなのかな?
    生き残った犠牲者が安心できず、そんな人間は沢山うろついている、ということを表しているのかな。
    なんとなく、キャラクターそれぞれのバックストーリーへの踏みこみが足りない気がする。
    その場の説明のためだけの設定っぽく感じ

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    2009年10月04日
  • オンリー・チャイルド

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    ネタバレ

    気分のいい物語ではないけど、以前に「隣の家の少女」を読んだときに少女に共感するような、凄く自分に響くものがあったのでこちらも読んでみました。「隣の〜」ほどの衝撃はなかったけど、こちらもケッチャムらしい絶望感のある内容で、不快な展開ではあるけど、そこがまた読み進めてしまう良さがあると思いました。

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    2024年11月29日
  • ロード・キル

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    ほーん、で?って感じの終わり方だった。途中までは面白くてスラスラ読めた。終わり方がありきたりで残念。

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    2024年05月05日
  • ロード・キル

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    ネタバレ

    追いつめられた2人(キャロルとリー)は、殺人をおかした。

    だが、それを見つめる目があった。

    男(ウェイン)は2人を地獄のドライブに連れ出す。

    それは、想像を絶する殺人旅行の始まりだった。

    まさに「ロード・キル」。

    「オフシーズン」でケッチャム作品にドハマリした私には本作はおとなしすぎると感じてしまいました。

    確かにウェインはシリアルキラーと化し、何人殺したのかわからなくなる位に次々と人々の命を奪っていきます。

    でも、なんだろう...

    ケッチャム作品といえば残酷なまでの肉体的な苦しみと、異常心理の塊というのが私のイメージであり、求めるもの。

    そこからすると本作はおとなしい。

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    2022年11月25日
  • ロード・キル

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    追い詰められたキャロルとリーはハワードを殺害。だが、それを見つめる目があった。その目の主ウェインは二人に接触しドライブに連れ出す。それは通る道に死体を並べる地獄の殺人旅行だった。
    と、とても簡潔な内容となっている。まさにロードキル。直訳でここまで内容をカッチリとはめ込んで来るタイトルが気持ち良い。

    殺人現場を目撃した事により願望のリミッターが解除された産まれたてホヤホヤのサイコキラー、ウェインの暴走ドライブは決して無鉄砲でも無ければ衝動的でも無い。実に計画的で冷静。それがこの単調な作品のおぞましさを強調しているように感じた。ウェインの有罪リストに記載されたであろう人物達があまりにも簡単に、無

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    2022年04月17日
  • ロード・キル

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    ネタバレ

    ずっと世間に対して鬱屈をかかえてた殺人犯が、最後に清々しい気持ちになって死んでいくのが腹立たしかった。周りの人たちや世間に対して「許す」なんて思ってるとこがまた腹立つわ。お前になんか許していらんから!
    この腹立たしさの為、読後感の悪さはあの「隣の家の少女」より、上。

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    2013年06月02日
  • ロード・キル

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    ネタバレ

    もう、狂ったようにジャック・ケッチャムを読み漁った時期があります。一冊手を出したが最後(確か「閉店時間」から)、間を空けたくない。「手元にケッチャムの物語がない夜なんて、過ごせない!これはどうしたことだろう!」なんてぐらい。病んでますね。

    ケッチャムの魅力といえば、実際にあった事件を元にした陰惨な物語に読者をぐいぐいとひきずりこんでしまうパワフルさと、読んでいて「あー分かる」と感じてしまう自分が嫌になるような人間描写だと思っています。
    冷え切って何も感じない心のウェインくんが恋人と嫌々セックス、そのさなかに「もう・・・さー、なんてかさ」と首を絞めにかかり、ここから物語もじわじわとウェインくん

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    2011年01月23日
  • オンリー・チャイルド

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    父親に虐待される子供、子供を守ろうとする母親。内容が重い上ラストがラストので読後感はよくない。けれど、面白いと思う。

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    2009年10月04日
  • ロード・キル

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    シリアルキラー。
    今回の殺人鬼は淡々と冷静に無差別に殺していき猟奇的な要素はない。
    ロードムービー系は嫌いだけどケッチャムだから許せる。
    オフビート感覚っていわれてるけど、テンポが良かったのは最後の方だけだし展開も読めちゃったんだけどな。

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    2009年10月04日
  • オンリー・チャイルド

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    暴力的で変質的で殺人犯の夫から息子を守るために闘う妻。
    児童虐待が大きなテーマになってて、法廷の辛気臭ささにイライラさせられた。
    今回もまた読者を裏切りつづけてくれる作品だったので満足。

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    2009年10月04日
  • オンリー・チャイルド

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    自分に子供ができても、こういう風になったらと考えると吐ける。虐待のおはなしと言われているが違うと感じた。

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    2009年10月04日