アンヌ・フルダのレビュー一覧

  • エマニュエル・マクロン―フランス大統領に上り詰めた完璧な青年

    Posted by ブクログ

    幼い時から彼を取り囲んでいた教養ある環境、祖母に導かれてさまざまな文学に親しんだ“神童”の来た道を再構成。祖母との関係が両親より精神的には親密だったこと、パートナーとして選んだブリジットともやはり精神的つながりが強く、周囲の誰をも魅了しつつ、一定の距離は強固に保っている様子がうかがえる。
    シアンスポから進んだ典型的エナルクだが、ユルムは2回不合格といい、ノルマリアンに対する劣等感がどこかにひそんでいるかも、と思いつつ読み進んだが、そういう自分の奥底にあるものを隠すことにも非常に秀でているのだろうと思わせる人物評。
    以前、マクロンが小学校を訪ねた時に、教室で子どもたちに「右派と左派の違いを1分で説明して」と言われ、右派の自由、左派の平等、その中間に「博愛」があってこれが私の立場、と1分で簡潔に説明したのを見ながら、とてもシンプルなことだけれど、これが咄嗟にできるのがグランゼコールまでいった彼らの真髄、と思ったことがある。相手に合わせて説得的に言葉を選べる能力。向かい合う真摯な視線。この本では、政界、財界、文学、哲学界とさまざまな分野の人を魅了してしまうマクロンの言葉や行動について分析されている。

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    2026年03月12日