ジョッシュ・ウェイツキンのレビュー一覧
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ネタバレ本書を読んで重要だと思ったポイントをまとめています。
・難しい課題に直面したときに自らの能力を向上させる可能性は、習得理論者(結果よりも過程を重視したフィードバックを受けてきた傾向が強い)の方がはるかに高い、実体理論者(親や教師の影響でそういう考えをするようになった子ども。結果に対するフィードバックを受けてきた)は脆い。
・重大なミスをしたあとでも澄んだ精神状態をすぐに取り戻して、しっかりと今という瞬間に気持ちを据え続けることの大切さ
→悪く働くと、ミスがミスを呼ぶ連鎖となる。
・中庸の探求
→たとえば、自分を容赦なく追い詰める必要はあるけれど、激しく追い詰めすぎたらメルトダウンを起こしてし -
Posted by ブクログ
友人の紹介で読む。
例えるなら「羽生善治がムエタイのチャンピオンになるまで」的な自伝。つまりノンフィクション。
僕はワークライフバランスという言葉が好きではなくて、やっぱりどれだけのめりこめるか、だし、面白いことに集中できればそれはもう充実のライフだし成果があがらないわけが思うんですよね。集中力を切らさない環境づくりをもっと意識しないと。
この人はそれが極端で(だからチェスと太極拳推手の両方で世界チャンピオンになるんだけど)、「1万時間」どころの騒ぎじゃない。やりすぎです。
集中と弛緩(全くのリラックス)のコントラストも鮮やか。日本のサラリーマンも、海外のように1ヶ月や1年っていう長期休 -
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知人に勧められて読んだ、ジョッシュ・ウェイツキン『習得への情熱』。 チェスと太極拳というまったく異なる競技で、どちらも世界の頂点に立った、とんでもない人の自伝的な一冊です。
この本を「自己実現に向けて読むか」、それとも「教育者のあり方として読むか」。 そこに、この本の受け取り方の大きな分岐点があるように感じました。
私は最初、自分に向けて読んでいました。 すると、あまりにも著者のメンタルとの違いが浮き彫りになってきます。
自分を追い込み、挫折を経ながらも、ひたむきに頂点を目指す姿。
それは、自分に合った生き方を模索してきた私とは、まるで異なる世界のようにも思えました。
でも、もし私の価 -
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結果よりも過程が大事とよくいわれるけど、
その根拠が分かった。
自分には能力がある、ないで判断しない。
今はなにもできないかもしれないけど、なんかいも練習することでできるようになる。
その出来るようになったことは、回りと比べたらできてないかも知れなくても
過去の自分と比べたら出来るようになってる!
その積み重ねが大事。
小さな円を描く
これは派手な技は目立つが、地味で基本的なことの方が大事ということだ。
何事も基礎が大事で基本を何回も繰り返すことで応用が出来るようになるし、逆に基本を疎かにすると
応用もなかなか上達はしない。
武術の試合のシーンは、心情など細かく描写されており
観戦してるか -
Posted by ブクログ
ネタバレチェスと太極拳推手の世界チャンピオンの話。
興味を持ち、楽しみ、集中し、反復演習をして体や頭が反射的になるまでにし、いつでも落ち着いて対応できるように心理的な部分を強化することが大切。
練習をしっかりやるとかフィジカルの部分は最低限であり、世界クラスになると心理的な部分で勝ち負けが決する。
自分は、そもそも最低限の部分が十分にできていなかったと思う。
心理的な強化とは、ルーティーンを作るとか、いつでも最高の状態にする為の工夫であるが、部屋の中をあえて散らかしておくとか、ノイズが多い中で集中する訓練をするとか、ほんと、すごいなあと感心する。
あとは、以下に回復するかも大事。 -
Posted by ブクログ
ネタバレチェス、太極拳、その両方で得られた経験の統一、という3つのパートからなる。
この本が面白いのは、太極拳にて、相手の状況(まばたき、両足のどちらに体重がかかっているか等)、自分の精神状況、等試合中とは思えない程細かい所の情報までもが試合運びに利用されているということ。その細かい情報を思考するのでなく、無意識下で認識して、反射的に正しい打ち手を出す状態にまでしている。
チェスでも太極拳でも、刻刻変化する状況の中で、短時間で状況を認識し、正しい打ち手を用いて、相手より有利になるかが、細かく描写されている。
それは、チェスや太極拳だけでなく、コミュニケーションや事務処理、リーダーシップや勉強にまで応