瘤久保慎司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このラノで1位だったのでとりあえず追従して買いました。
新人だけれど全体的に筆力が優れていて、読む上では全く気になる所はなかったと思う。特徴はなんと言っても後半のシーンの切り取り方で、こちらの心をつかむような「魅せる」描写が絶妙で、読後感の充実ぶりは間違いなくこれらのシーンのおかげだと思う。
難癖をつけるとしたらやはり世界観だろうか。半分ファンタジーのような世界設定と、サブキャラや土地、社会制度みたいなものへの言及が少ないので、作品にのめり込んで読むような読み方ができず、一歩引いた視点を読む側に強いている印象。鬼作とまでは言えないかなあと。 -
匿名
購入済み山陰で大暴れ
個人的に、舞台となっている土地に縁があって、五割増?で楽しませて頂きました。
会話のノリは前作同様食いつけない感じで残念でしたが、これはもう相性が悪いのだろうな…と受け入れることにします。
悪ガキビスコの魅力と敵の目的からのビスコへの執着、が良い塩梅でした。
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Posted by ブクログ
いやあ、熱い話だね。
錆で滅んだ世界で浄化の役割を持つキノコを生やすキノコ守と街の少年医師とのバディもの。
なんとなくナウシカを思い出した。
それにしても登場するキャラがどいつもこいつも熱い、熱すぎる!
いつもさびの病気や闘いの怪我でほとんど死にかけてるのに、それを忘れたような大立ち回りがなんとも、それありか?! と思ってしまった(笑)
個人的クライマックスはやっぱりビスコが錆液に飲み込まれて死んでいく時に相棒のミロに声をかける場面。
その弓がある限りいつでも二人は一緒なのだよな。
その後の展開はうん、まあ分かってたけど。
終わり良ければすべて良し。
その王道がまた心地良かった。 -
ネタバレ 購入済み
文章力がやばい
後輩に進められて買ったけれど、文章力が高すぎる。
脳内でアニメが流れるほど、流麗に文章が踊っていた。
さすが賞を取った作品だなと。
もったいないのは主人公は死なないってのが分かりきっているのに、死んだような演出を入れたこと。登場人物達は熱くなるけど、読者は冷めてるので温度差を感じた。
これも全体が素晴らしいからこそ目立ってしまった問題な感じ。
あとは、綺麗に完璧に一区切りつきすぎて、次巻を読み始めずらい。もっと1巻で色々伏線や気になることを残して欲しかった。
しかし、こんな長文書きたくなってしまうほどに、素晴らしい作品であることには違いありません。