小林文乃のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレポーランドの歴史に触れると共に、その惨状を知ることは知るべきことだと思う(なかったことにはできないこと)。ただ、非常に胸が痛くなった。今のロシア・ウクライナ戦争を考えると歴史を繰り返してしまっている。スターリンがプーチンに変わって。本の話に戻るが、そもそも独ソ戦争なわけで、その2か国から侵略され惨殺されるポーランド。当たり前のことだが、戦争はあってはならないことということを思い知らされる。そこで唯一の女性飛行士(戦闘員)として戦争に参加したヤニナ。そして妹も・・。決して彼女たちの人生をなかったことにしてはならない。無駄にしてはならない。知ることができてよかったと思う。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【散って,崩れて,追いかけて】ナチス・ドイツによるレニングラード包囲の中で生まれたショスタコーヴィッチの交響曲第7番。ソ連の崩壊直前に子ども特派員として同国を訪れた著者は,その成立に迫る番組の取材でロシアを再度訪れるのであるが......。今はなきソ連と今日のロシアをつなぐ線を紡いだエッセイです。著者は,ライター兼出版プロデューサーとして活躍する小林文乃。
事実の羅列としてのソ連・ロシアの歴史ではなく,物語としての歴史を透徹することに成功している作品。なかなか外部からは覗き知り得ない国民的記憶の底を浚ったエッセイとして見事な一冊だと思います。過去と現在が見えないところでつながっている感覚を -
Posted by ブクログ
カティンの森事件で虐殺されたポーランド軍将校に一人だけ女性がいた。飛行士だったヤニナはなぜ虐殺に巻き込まれたのか。その謎を追う。
--------------
カティンの森事件のことを知ったのは数年前、きっかけは今次ウクライナ戦争でしたが、大きな事件ながらあまり詳しく調べたりはしませんでした。本書の存在を知って、詳しい経緯などを学んでおこうと思いました。
ちょっと余分なエピソードが多いきらいがありますが、カティンの森事件については独ソ戦の流れの中での位置付けがわかりやすく記されていて、概要を知るにはよかったかと思います。一方で深い掘り下げには至っておらず、ヤニナについても人物の概略に終始してし -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者は言う;
「偶然にも私は、崩壊間際のソ連を体験した、恐らく最後の日本人のひとりとなったのだ。」
それなら、私は、
「偶然にも、崩壊直後のソ連を体験した、恐らく最初の日本人のひとりとなったのだ。」
と言える。
1991年8月のソ連邦崩壊のクーデター。
その時、自分は、いよいよ9月からのレニングラード入りに向けて、荷物の発送も終えスタンバッテいた時だった。なにもかもが懐かしい感じがする。
当時(1991年)、メディアの企画でゴルバチョフ時代のソ連を体験した少女(当時11歳)が、改めて2016年11月にロシアを訪問するレポルタージュだ。現在と過去(25年以上前)の想い出との対比