三遊亭円丈のレビュー一覧

  • 師匠、御乱心!

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    ここまで赤裸々に書かれていて、よく理解できた 昔から知っていた五代目圓楽の素顔には驚いた それと業界は違っても師匠と弟子という微妙な関係や思いというのを、共感を持って読んだ

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    2025年07月27日
  • 師匠、御乱心!

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    落語協会分裂をめぐる最良のノンフィクション。円丈師匠の立場を臨場感をもって追体験できる。この筆力は、並の作家では真似できない。

    落語に興味のないビジネスパーソンも、上司とのしがらみから会社の派閥争いに無理矢理巻き込まれ、派閥争いに負けた側の悲哀が十分伝わってくる。円楽師匠に対する見方が変わってくる本。

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    2024年08月21日
  • 師匠、御乱心!

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    以前、神田伯山がラジオで紹介していたので気になり読んでみた。
    落語協会分裂騒動についてはそういうことがあった程度の知識しかなかったので、その詳細を知り驚き呆れ楽しんだ。
    全編、歯に衣着せぬ物言いであるが、なかでも三遊亭圓楽(五代目)に対する罵倒がすさまじく、出版当時の反響を想像し戦慄した(巻末に文庫版で追加された六代目圓楽と小遊三との鼎談があり、少しホッとした)。
    主要な関係者がほぼ鬼籍に入っているせいか、「スキャンダル」というよりも「落語史」として受け取れた。

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    2024年08月04日
  • 師匠、御乱心!

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    どこかで書評を目にしてからずっと読みたかった1冊。
    何だこれ、めちゃくちゃ面白いじゃないか!


    『赤めだか』を読んで笑って泣いて。落語家の世界の特殊さと懐の深さと才能にずっと感動していた。

    これは方向性が真逆!伝統の世界ってこんなにしがらみだらけなの?つまらないプライドや派閥が蔓延るの?
    そのせいでこんなに沢山の人が泣いて苦しまなきゃいけないの?面白いのに苦しくて思わず一気読み。

    全てを曝け出す覚悟と、そうしなければ自分の心が壊れそうという叫びが書かせた文章。圧巻。そもそも文章が面白いのに、何という作品。
    再出版に際しての対談は、その時の熱が冷めていた。そりゃそうなんだけど。でもその対談

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    2022年06月14日
  • 師匠、御乱心!

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    これを読むと先代の円楽の印象がガラリと悪いほうに変わる それぞれの言い分があるだろうが、そのうちのひとつの言い分として赤裸々でおもしろい

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    2022年02月02日
  • 師匠、御乱心!

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    円丈師匠、私の中ではドラゴンズ好きなオジさんというイメージしかなかったが、最近落語を聞き出し、いろんな一門を知り、落語協会分裂騒動はwikiだけでなくぜひこの本読まなきゃと手にしてみた。いやー面白かった。
    そして先代圓楽が嫌なヤツだなと深く刻まれた。
    圓生師匠、噺家としては一流だけど組織の中で動く人としては実に難あり、多くの弟子を預かる身としては実に危なっかしい人であることがよーくわかった。その後の人生が大きく変わった人もいるわけだし。

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    2021年11月02日
  • 師匠、御乱心!

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    今から40年前の昭和53年、東京の落語界を二分する
    大騒動が巻き起こった。

    その前に東京の落語会システムを簡単に説明。東京には上方落語にはない「真打ち制度」がある。真打ちとは文字通り「真を打つ」、つまりお客を納得させるだけの芸の持ち主を真打ちと認める制度。

    この真打ち昇格が分裂騒動の端緒となる。当時の落語協会会長 柳家小さんが行った「大量真打ち」。落語ブームに乗り大所帯になった落語協会。これまでの芸の熟成を待った真打ち昇進の方法では、時間がかかり、中々真打ちが出てず、❛つっかえ状態❜が続く。その打開策として現実主義の柳家小さんは、10人をまとめて真打ちに昇進させる。

    そのことに対し「粗製

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    2018年07月13日
  • 師匠、御乱心!

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    ここまで赤裸々にさらけ出して書ききる円丈師匠にただただ脱帽。
    落語史を裏から知ることのできる貴重な一冊。

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    2024年08月24日
  • 師匠、御乱心!

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    噂には聞いていたが、読むと非常に面白く、どんどん読み進められる
    当事者が語る歴史小説(明智配下の末端幹部が語る本能寺の変?)、のような感じで、混乱と不信の中で動いていたことがよく分かる
    五代目圓楽氏についても、最後の会談を読む限り、評価の部分はさておき物事の一面としては間違ってないのだろう。いろいろな人が集まっているのが落語の世界であることはよく分かる

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    2022年07月06日
  • 師匠、御乱心!

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    ここまで書けるというのは、本当にすごい。落語の世界の懐の深さ、培われてきた歴史は間違いない。
    一気に読みました。

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    2018年10月03日
  • 師匠、御乱心!

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    噺家さんの書くものにハズレはない、それが内幕を暴露するものであればなおのこと。本著に記された事件はまさに落語界のパワー・ポリティクスであり、当事者の混乱ぶりが手に取るように伝わってくる。それが部外者にとっては滑稽でしょうがない。

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    2018年06月10日
  • 師匠、御乱心!

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    ネタバレ

     三遊亭円生がしかけた、落語協会からの分裂騒動。
     その渦中にいた弟子である円丈による、事の顛末の詳しい説明。
     円生に心酔していた志ん朝が分裂に最終的に加わらなかったところが、キーポイントの1つかな。人望という点では円楽、談志は彼の足元にも及ばないとのこと。
     円生は師弟の信頼関係より、秘密主義を選択してしまった。ここに新協会が敗北した原点があるということだ。作戦を遂行するために、騙すには身内からという作戦もあるが、失敗した場合のリスクはかなり高いね。
     「円生は三遊本流の総帥なのだ。いつも三遊派の繁栄を考えて、先を読み、次の世代に円生を継承しなければならない。その円生は、俺たちを戦争孤児に

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    2025年04月06日
  • 師匠、御乱心!

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    昭和53年に起こった落語協会分裂のお話。
    全然知らなかったので、興味深い内容だった。

    たまに笑点で見たことのあった、先代の円楽は腹黒かったんだな〜というのが、一番の感想。

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    2019年03月07日