師匠、御乱心!

師匠、御乱心!

814円 (税込)

4pt

問題作復活! 落語界を揺るがした大事件。

師匠に翻弄される弟子たちの悲哀と混乱、そして敬愛と憎悪のすべて。

「もう決めた、あたしゃ、伝家の宝刀を抜く!」
昭和53年、名人・三遊亭円生は、柳家小さん率いる落語協会の真打ち量産体制に異を唱え、一門を率いて協会を脱会した。
この騒動に落語界は大揺れし、円生の弟子たちは翻弄された。
当時、自身が見た真実をどうしても書かずにおられないと、弟子の一人で騒動の最大の被害者でもある円丈が書き上げたのが、本書である。
見たまま、感じたままを、忖度なく実名で書き綴った赤裸々な本書は、刊行当初、世間を騒がせ、関係者を困惑させ、あるいは激怒させた。
その問題作を、30年あまりの時を経て復刊した。

この間、立川談志、古今亭志ん朝、先代三遊亭円楽ら、登場人物の多くが鬼籍に入った。一方、本書の文芸としての価値が見直された。

文庫化にあたって、後日譚を書き加え、さらに三遊亭円楽・小遊三両師をまじえ、騒動のその後を語った「三遊鼎談」を収録した。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

師匠、御乱心! のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ここまで赤裸々に書かれていて、よく理解できた 昔から知っていた五代目圓楽の素顔には驚いた それと業界は違っても師匠と弟子という微妙な関係や思いというのを、共感を持って読んだ

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    落語協会分裂をめぐる最良のノンフィクション。円丈師匠の立場を臨場感をもって追体験できる。この筆力は、並の作家では真似できない。

    落語に興味のないビジネスパーソンも、上司とのしがらみから会社の派閥争いに無理矢理巻き込まれ、派閥争いに負けた側の悲哀が十分伝わってくる。円楽師匠に対する見方が変わってくる

    0
    2024年08月21日

    Posted by ブクログ

    以前、神田伯山がラジオで紹介していたので気になり読んでみた。
    落語協会分裂騒動についてはそういうことがあった程度の知識しかなかったので、その詳細を知り驚き呆れ楽しんだ。
    全編、歯に衣着せぬ物言いであるが、なかでも三遊亭圓楽(五代目)に対する罵倒がすさまじく、出版当時の反響を想像し戦慄した(巻末に文庫

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    どこかで書評を目にしてからずっと読みたかった1冊。
    何だこれ、めちゃくちゃ面白いじゃないか!


    『赤めだか』を読んで笑って泣いて。落語家の世界の特殊さと懐の深さと才能にずっと感動していた。

    これは方向性が真逆!伝統の世界ってこんなにしがらみだらけなの?つまらないプライドや派閥が蔓延るの?
    そのせ

    0
    2022年06月14日

    Posted by ブクログ

    これを読むと先代の円楽の印象がガラリと悪いほうに変わる それぞれの言い分があるだろうが、そのうちのひとつの言い分として赤裸々でおもしろい

    0
    2022年02月02日

    Posted by ブクログ

    円丈師匠、私の中ではドラゴンズ好きなオジさんというイメージしかなかったが、最近落語を聞き出し、いろんな一門を知り、落語協会分裂騒動はwikiだけでなくぜひこの本読まなきゃと手にしてみた。いやー面白かった。
    そして先代圓楽が嫌なヤツだなと深く刻まれた。
    圓生師匠、噺家としては一流だけど組織の中で動く人

    0
    2021年11月02日

    Posted by ブクログ

    今から40年前の昭和53年、東京の落語界を二分する
    大騒動が巻き起こった。

    その前に東京の落語会システムを簡単に説明。東京には上方落語にはない「真打ち制度」がある。真打ちとは文字通り「真を打つ」、つまりお客を納得させるだけの芸の持ち主を真打ちと認める制度。

    この真打ち昇格が分裂騒動の端緒となる。

    0
    2018年07月13日

    Posted by ブクログ

    ここまで赤裸々にさらけ出して書ききる円丈師匠にただただ脱帽。
    落語史を裏から知ることのできる貴重な一冊。

    0
    2024年08月24日

    Posted by ブクログ

    噂には聞いていたが、読むと非常に面白く、どんどん読み進められる
    当事者が語る歴史小説(明智配下の末端幹部が語る本能寺の変?)、のような感じで、混乱と不信の中で動いていたことがよく分かる
    五代目圓楽氏についても、最後の会談を読む限り、評価の部分はさておき物事の一面としては間違ってないのだろう。いろいろ

    0
    2022年07月06日

    Posted by ブクログ

    ここまで書けるというのは、本当にすごい。落語の世界の懐の深さ、培われてきた歴史は間違いない。
    一気に読みました。

    0
    2018年10月03日

師匠、御乱心! の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

小学館文庫 の最新刊

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

同じジャンルの本を探す