立山良司のレビュー一覧

  • イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる

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    本書は1989年に初版が出ており、30年以上が経過しているが、パレスチナ問題は基本的には解決していない点では今も変わらない。寧ろ今年はイスラエルがパレスチナからのミサイル攻撃に対する反撃を徹底的に実施し、大規模な地上軍まで展開するなど、大きな動きが起こっている点で、改めて問題の根の深さをまざまざと見せつけられている。毎回パレスチナ問題に関する書籍を読むたびに、何とも言えない脱力感に襲われる。頭痛はいつも以上に酷くなり、最悪吐き気をもよおす。それを読んだ自分、知った自分が何も出来ないことへのもどかしさ、宗教や歴史に結びつけては互いに正当性を主張する人々の姿、仲介という綺麗事に仕立て上げて、結局は

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    2024年03月09日
  • ユダヤとアメリカ - 揺れ動くイスラエル・ロビー

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    米国ユダヤ社会の内側を、イスラエルとの関係性の中で解き明かした良書。文章は論理的で読みやすく、詳細かつ丁寧な記述で、複雑に思える中東情勢を整理しながら理解することができる。米国による「今後の対中東政策」がますます興味深いものとなった。

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    2020年03月23日
  • イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる

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    1989年に初版と古い本であるが、パレスチナ側、イスラエル側いずれかに偏ることなく、淡々と歴史的な背景が列挙されており、その問題点が分かりやすい。
    この地区の問題の根深さを理解するとともに、解決することの難しさを痛感する。

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    2014年11月29日
  • イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる

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    このテーマは色々と本が出てますが、最近出版されたやつになればなるほど長い歴史を包括的に扱う必要があるためか、中東戦争の具体的な背景や、裏で手を引いた欧米諸国の思惑なんかがおおざっぱになるので、これぐらいの古さの本の方が面白かったりします。

    この本が出版された時点で当事者であった人々の多くは既に死んでいるか現役を引退してるかしてますが、イスラエルとパレスチナが抱えてきた問題を整理するには好い本だと思います。

    しかし、この地域の歴史を読むにつれ、やっぱり悪いのはイギリスじゃねぇかあのヤロウ、と思うのは自分だけでしょうかね。欧米諸国、自分が蒔いた種でどれだけの人が苦しみ、死んでいったのかを、もう

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    2013年07月09日
  • イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる

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    1989年の発行なので現在のイスラエル・パレスチナを知ることは出来ないが、両民族の対立の構図がバランスよく描かれている。流浪の民だったユダヤ人が、パレスチナ人という新たな流浪の民を生み出したのは歴史の皮肉か。

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    2011年06月01日
  • イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    イスラエル占領地ヨルダン川西岸とガザ地区で始まった大衆峰起(インティファーダ)は、PLOに画期的な方針変更を打ち出させる状況をつくり、イスラエルには一部ながら、PLOとの対話を求める公然たる声を生み出した。
    さらに、ユダヤ対アラブの構図から、当事者間の問題解決へと変わりつつある。
    イスラエルとパレスチナ双方で現地調査にあたった著者は、両民族の長い受難の歴史の終わりを願い、和平への接点の可能性をさぐる。

    [ 目次 ]
    第1章 パレスチナ問題の発生
    第2章 続く戦火とパレスチナ民族主義の高まり
    第3章 遠い和平への道
    第4章 緊張のイスラエル占領地
    第5章 イスラエルのパレスチナ人

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    2011年04月03日
  • イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる

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    古い年代に書かれた本で現在とは状況も異なるであろうが、イスラエル側、パレスチナ側どちらかの視点ではなく、平等に事実を淡々と書かれているのが良い。
    世界を正しく理解認識するにはテレビの偏向報道を見るより、この本のような事実を淡々と書かれた本を読むのが良い。

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    2023年04月01日
  • イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる

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    ステレオタイプではいかん、と誰かに言われたか、言われなかったか?とにかく、知ったかぶりはいかん。ご存知「イスラエルとガザ自治区との爆撃戦」がいまひとつわからなくて。

     注意して!「イスラエル、ガザへの攻撃」とは書いてないよ。本一つ読んで何わかろう、だが、読まないよりはいい。結果には原因がある。

     わたしはこれを読んだおかげで、今朝の新聞の世界情勢欄が一部わかるようになったものね。知識を得て自分で考える、これ当たり前ね。

     一部というところがわたしの弱いところだけれども、さいわい日本にはたくさんの素人にわかりやすい指南書(?)がある。しかも新書などは手に入りやすい。もちろんなんだろう?とい

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    2021年07月19日
  • ユダヤとアメリカ - 揺れ動くイスラエル・ロビー

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    この本では主に、イスラエル・ロビー組織”AIPAC”、そしてアメリカのユダヤ若年層を中心に台頭している”Jストリート”の21世紀以降のアメリカ政治への影響力とその変化が著されている。

    2019年5月、イスラエルに旅行に行ってからすっかりこの国に魅せられてしまった。
    都市部近くにビーチがあり、比較的治安が良くリーズナブル。そんな旅先を探していた時にこの国に出会った。
    美しいビーチ、クリーム色の壁が並ぶ街並み、伝統と現代が共存する日本から遠く離れたテルアビブではほとんどアジア人と出会うことはなく、完全に異国情緒を楽しむことが出来た。ヨーロッパからの観光客が多いように感じたが、地元に住んでいるよう

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    2021年01月01日