あらすじ
イスラエルとアメリカは「特別な関係」といわれる。その結節点にあったのが、強い結束と豊富な資金により、政府や世論に絶大な影響力を見せてきたイスラエル・ロビーだ。彼らはイスラエルのためにアメリカの政財界に働きかけを行う連合体である。しかし近年、若年層を中心に「イスラエル絶対支持」を疑問視する声が増えている。アメリカの外交、経済、さらには大統領選をも左右する彼らの実態を、今明らかにする。
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Posted by ブクログ
米国ユダヤ社会の内側を、イスラエルとの関係性の中で解き明かした良書。文章は論理的で読みやすく、詳細かつ丁寧な記述で、複雑に思える中東情勢を整理しながら理解することができる。米国による「今後の対中東政策」がますます興味深いものとなった。
Posted by ブクログ
この本では主に、イスラエル・ロビー組織”AIPAC”、そしてアメリカのユダヤ若年層を中心に台頭している”Jストリート”の21世紀以降のアメリカ政治への影響力とその変化が著されている。
2019年5月、イスラエルに旅行に行ってからすっかりこの国に魅せられてしまった。
都市部近くにビーチがあり、比較的治安が良くリーズナブル。そんな旅先を探していた時にこの国に出会った。
美しいビーチ、クリーム色の壁が並ぶ街並み、伝統と現代が共存する日本から遠く離れたテルアビブではほとんどアジア人と出会うことはなく、完全に異国情緒を楽しむことが出来た。ヨーロッパからの観光客が多いように感じたが、地元に住んでいるように見える人も私と同じような観光客も、親しみを持って接してくれた。
観光として訪れた、もう一つの街。エルサレム。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教聖地であるエルサレムに、私はほとんど基礎知識なく訪れたためある意味とても新鮮にこの地を感じることが出来た。
宗教は最も成功している、いまだ解けない洗脳である、というような言葉を聞いたことがある。キリストの遺体が横たえられたといわれる石墓には、今も香油が塗られ、それをかき集めて祈りをささげる信者たちを見たとき、私のような信仰心のない人間よりこの場所に訪れることを望んでいるであろう人たちに申し訳なさすら感じた。
今はユダヤ人の歴史を中心に、宗教とイスラエルという国を学んでいる。次回訪れた際には、テルアビブでのんびりする時間はもちろんキリスト教関連の地をもう少し訪れてみたいと思う。