石崎比呂美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私にはすごく刺さった。
ハートストッパーのドラマを観ていて、優しさに溢れているのに理解する気のない人たちのせいでどんどんチャーリーが病んでいって悲しかったから、続きが気になって買ってみた。
セクシャルマイノリティはアロシスヘテロよりも希死念慮が高くて精神を病みやすい。だから、メンタルヘルス×クィアの物語は私にとっては身近で、求めていた。
チャーリーが自分のことを異常だと思ってしまうこと、異常という言葉遣いを自分に使わないように主治医から言われていること。チャーリーと共存するために頑張っているトリ。理解する気のない両親。
息が苦しくなる。
でもこれがクィアの日常で、そこにあることに安堵する
日 -
Posted by ブクログ
タイトルから「あー…なんかハッピーエンドじゃないんだろうな」と云う匂いがして手に取ったのですが、余りにも自分の過去の追体験過ぎて途中で読むのをやめようかと思いました。双極性鬱とか、サバイバーだとか。
小説になったり映画になったり、綺麗ごとじゃねえんだよ!!みたいな。
この著者は、かなり解ってて勉強もしてきてるんだなーと思っていたら、彼女もサバイバーである事があとがきで書かれていて、成程と思う傍ら、それをきちんと作品にまとめ上げられる程色々昇華してきたのだなと、腑に落ちたというか。
人の愛し方も知っているし、誰かに愛されたりもするし、人より秀た芸やルックスなんかにも恵まれて居たり、育った環境も -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分はこの世界において間違っているに違いない。
『ハートストッパー』のチャーリーの姉トリの一人称で語られる物語。コミックより前に書かれたもの。人間関係に馴染めず、大人たちとも相容れず、自分自身すら持て余す。無気力になっているトリの前に現れたのは、自分とは噛み合わない好奇心を持つマイケルと、謎のブログ「ソリティア」だった。
理解のない大人、しっくり合わない友人、死にたくなって泣き暮らす毎日、思い通りにならない世界。周囲の人が皆敵のように、何も考えないバカのように思えて、人と関わるのは煩わしいのに、1人でいるのは寂しい。自分に都合の良いものを求めては傷付く。この物語は、あるタイプの人には自分の