あらすじ
40カ国で翻訳化、世界中で話題のベストセラー海外小説。自殺、いじめ、心の病気、身近な人の死、残された者の苦しみ…… 重いテーマを扱いながらも、主人公ふたりが精一杯生きる日々を描いた切なくも美しい、青春の物語。
【ストーリー】
高校3年生のセオドア・フィンチは、この世界に別れを告げるため、学校の鐘桜の上に立ち、はるか下を見下ろしていた。両腕を掲げ、最後の演説を始めようとしたその時、塔の反対側に、ヴァイオレット・マーキーが凍りついた表情で下を見つめていた。奇妙な出会いから始まったふたりの友情と恋……。フィンチは、ヴァイオレットを元の世界につなぎ止めることを自らのミッションとして課し、ヴァイオレットはそんなフィンチから生きることを学んでいく。(原書名:ALL THE BRIGHT PLACES)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルから「あー…なんかハッピーエンドじゃないんだろうな」と云う匂いがして手に取ったのですが、余りにも自分の過去の追体験過ぎて途中で読むのをやめようかと思いました。双極性鬱とか、サバイバーだとか。
小説になったり映画になったり、綺麗ごとじゃねえんだよ!!みたいな。
この著者は、かなり解ってて勉強もしてきてるんだなーと思っていたら、彼女もサバイバーである事があとがきで書かれていて、成程と思う傍ら、それをきちんと作品にまとめ上げられる程色々昇華してきたのだなと、腑に落ちたというか。
人の愛し方も知っているし、誰かに愛されたりもするし、人より秀た芸やルックスなんかにも恵まれて居たり、育った環境も然程良くは無いけど天涯孤独とかいう訳でもなく、衣食住も困っていないけど、そんなこたあどーでもいいんだよ!!!って云うのがわからなければ、ホント訳の解らない小説だと思うし、逆にそう云う気持ちが解りすぎても先述のように綺麗事に纏めてんじゃねーよって云う事にもなりそうな題材を、自分の経験を切り身にして扱っただけでも評価したい。
つーか純粋にフィンチがイケメン過ぎて、後半の展開が辛くなりました(笑)