原田國男のレビュー一覧

  • 裁判の非情と人情

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    元・判事、現在、客員教授の方の雑誌定期掲載記事のまとめ本。執筆時点で72歳(2017年明け前後)なので、戦中生まれだが戦中派ではない、という世代。
    中身は、"堅苦しい"ものではないが、"砕けたもの"でもなく。裁判傍聴記の類の書籍とは、筆者の立場も責任も違うので比較するまでも無く、その点では全般に"堅い"。
    筆者自身も"ガチガチの堅物"ではなさそうだが、はやり堅実なお人柄が全体に色濃く出ている。
    筆者的には"柔らかく"を意識されているようだが。
    さすがに旧仮名遣いなどは無いが、やはり年齢層等の文章

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    2017年07月26日
  • 裁判の非情と人情

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    ネタバレ

    元東京高裁判事が雑誌に連載した法廷エッセーを集めたもの。裁判官や検事は普通、一般人との交流も制限されているのでなかなかナマの声を聞く機会もないが、裁判官にも迷いや悩みがあることがよく分かる。

    ・裁判の事実認定が難しいのは、真実は神のみぞではなく、目の前の被告人が一番よく知っているというところにある

    ・人を裁くというのはどういうことなのか、間違った判断を下したらどうすべきなのか。こういった難問をいくら考えても正解は得られないが、正解を得られない問題を考え抜くこと自体が重要である。一種の謙虚さが生まれるからだ。自分は人を裁く資格などないのかもしれないと自覚することで自分の判断が専横になることを

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    2017年07月17日