神長幹雄のレビュー一覧

  • 未完の巡礼 -冒険者たちへのオマージュ

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    元「山と渓谷」の編集長が登山家、冒険家6人の事績を現地を訪ねて綴った交流の記録。
    一冊の本としてもその時の日記としても、とても貴重なものだと感じます。
    生い立ちや会った時の印象、亡くなった場所への訪問や現地の人へのインタビュー、冒険家たちの家族とのやり取りなど、編集者と冒険家だけの関係では無かったことが伺えます。
    冒険家何名かの本は読ませてもらっていますが、冒険家の当時の話や亡くなった後の話など、物語の背景を深く見ることが出来ました。
    改めて、ノンフィクションの美しさを感じることの出来た一冊です。

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    2025年02月02日
  • ヤマケイ文庫 未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ

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    神長幹雄『未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ』ヤマケイ文庫。

    1970年代から1980年代にかけて活躍した著名な登山家や冒険家、植村直己、長谷川恒男、星野道夫、山田昇、河野兵市、小西政継という世界的に知られた6人の事績を『山と溪谷』元編集長が現地を訪ねて綴った6つの旅の記録。

    バブルが崩壊し、阪神淡路大震災、オウム真理教事件、東日本大震災、未曾有の少子化と異常な物価高、能登半島地震と時代は次第に崩壊へと向かっているようだ。

    確かに1970年代から1980年代はまだ心にもゆとりがあり、輝かしい未来が見えていた。だからこそ、多くの登山家や冒険家たちは様々な困難に挑むことが出来たのかも知れな

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    2024年01月11日
  • 未完の巡礼 -冒険者たちへのオマージュ

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    冒険者たちを見つめ続けた編集者による一冊。植村直己と長谷川恒男以外は知らなかったんだけど、その知名度の反面、読み物として面白かったのはこの2人以外の章だった。なんかこの2人は目玉として内容薄めなのに盛り込んだのかなーとか思ったり。一番面白かったのはチャリダーから高所登山までした、河野兵市の章かな。これを読みながら植村直己の手記も読んでたので、ラストの小西政継の章も面白く読めた。しかしみんな、山で死にますね…

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    2018年07月29日
  • 未完の巡礼 -冒険者たちへのオマージュ

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    植村直己さんが、熊本に公演にいらっしゃた時、たまたま私が所属する山の会が関係していて、エレベーターでご一緒する機会があった。私より、一回り小さい方で驚いた。この方が、多くの困難な山を極め、極北を巡った方かと。その普通の佇まい。参りました…。

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    2024年08月12日