マネル・ロウレイロのレビュー一覧

  • 最後の乗客

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    導入部では古典的な幽霊船の怪談調(過去の話)ではじまり、現代へと転じると主人公の主観へ交代する。
    内容の半分までは正統なホラーといった感じで、現代の科学技術が通じぬ正体不明、神出鬼没の敵対者に対する恐怖だったが、
    中盤以降は幽霊の正体や意図は不明なのものの、その性質は明らかになっていき、ややパニックホラー寄りのテイストになった。
    終盤では幽霊の正体(ユダヤの悪霊)までも明らかになり、その召喚と制御不能になるまでの過程も描かれており、幽霊譚だけで無くループ物でもあったのかと謎がすべて解けるような作りになっていた。
    読んでいてスッキリはするが、やはり中盤あたりまでの「正体不明・手口不明の怪異」こそ

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    2024年03月24日