郷土菓子研究社・林周作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
筆者が旅しながら集めた各国の郷土菓子を、お店の人+菓子の写真とテキストで紹介しつつ、菓子に因んだ短いフィクションを書き添えてある本。
一部の菓子はレシピつきで、食べたことのないものをレシピと写真だけをもとに作ってみたいという衝動にかられる。作ったところで再現できているかどうかは確かめようがないが。
見ているだけで旅に出たくなる。ヨーロッパを中心としているが、一番東でアゼルバイジャンまで。
菓子は嗜好品だからこそ文化や豊かさの象徴でもある。世界中の甘いもののそばで、今日も誰かが疲れをを癒したり、ゆっくりと時間を楽しんだりしているのを想像すると、世界は案外悪くないなと思える。 -
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郷土菓子との出会いを求め、世界を自転車で旅行した著者の、
紀行と31のお菓子のレシピ集。
・西欧の郷土菓子・・・ポルトガル・イタリア等、7か国、8レシピ。
・東欧と南欧の郷土菓子・・・ハンガリー等、6か国、7レシピ。
・南コーカサスと中東郷土菓子・・・アルメニア等、4か国、6レシピ。
・アジアの郷土菓子・・・中国(香港含む)等、8か国、10レシピ。
郷土菓子作りに使う材料、プロご用達の店紹介。著者の店も紹介。
3年半でヨーロッパ・中東・アジアを巡った旅日記と、出逢った
多くの郷土菓子から31のレシピを厳選して、再現し、紹介。
知らないお菓子が多く、また、その材料や製法、名称等、
大陸とは陸続き -
Posted by ブクログ
他の方のレビューにある通り、小話についていけるかで評価が割れそうです。
1つの菓子につき1見開き(2ページ)、右ページは小話、左ページ1/2を菓子と現地の人の写真がしめ、お菓子の説明は短く簡潔にまとめられています。文章は短いですが、お菓子の名前が現地の文字で記載されているなど、要点は押さえています。
また、各国の人工やメイン食材などのレポートが国ごとにまとめられています。数は多くないですが、レシピも載っています。
小話が、正直、本の実直だけどおしゃれなデザインテイストと合っていない気がします。
私はついていけず、本の1/3ページくらいでギブアップして、ひたすら左ページだけ読みました。
の -
Posted by ブクログ
自転車で世界を旅しながら各地の菓子を研究しているパティシエによる、旅と郷土菓子の本。いくつかのお菓子は、「なるべく日本国内で手に入る食材で再現」したレシピが紹介されている。現地の人達との交流と、トラブルに遭って冷や汗をかく場面も込みでのエッセイにもなっている。
ヨーロッパ、アジアなどかなりの広範囲を3年程度で回っていて、次々と目にも鮮やかな郷土菓子が登場する。輸入品では味わえない、それこそ現地でしか見られないようなお菓子も多数。お菓子だけとっても、世界の食文化の多様性が楽しめる。本当に美味しいものは、現地で実際に食べないと本当の美味しさはわからない。