宮本恵理子のレビュー一覧
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【概要】40代以下の男性経営者10名が、子育てや家庭運営についてどう考え、行動しているかが、かなり具体的にインタビューされています。
【感想】ただの『イクメン』子育て論と一線を画すのは、経営者の視点で子育てが語られること。経営論に通づる子育ての試行錯誤が垣間見え、親して、また1人の社会人としても勉強になる1冊でした。
【個人的にグッときたところ】
・p60「頭が良くて仕事ができる人は、子育ても先回りして引っ張る人が多いようです。けれども僕は、できるだけ寄り添うことに徹したい。」
私も仕事と家庭を両立して回していこうとして、子育てにおいても効率を求めてしまい、子どもの主体性を置き去りにしてしまいそうになる事があります。子どもの人生の主役は子ども自身!を思い出させてくれた一説でした。 -
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◆没入と多動の支援 飽きたらやめていい。向かないと思えば他にホッピングしていい。没入出来る対象に出会える機会をいかにつくれるか。
◆結果よりプロセス。チャレンジする。試行錯誤を応援。子どもが何かに失敗したときには周りが大げさに反応せず、何食わぬ顔で見守る位が丁度いい。
◆変化が激しい世の中では、評価基準がある人突然変わることがこれまで以上に増えていく。ある集団でのある一時期における評価結果にとらわれることはあまり意味をなさない。効率的ではない。自分の立ち位置を客観的に、俯瞰できる眼力が重要。
◆たくさんの大人と出会い、多様な生き方に、触れる。
◆親である自分が、やりたい事に夢中になり、目標に向かって突き進む姿を我が子にも示していきたい。仕事を社会との繋がりから、自分の能力を発揮して挑戦し続けるチャンスと捉える。1人の人間としてどうありたいかを示す。
◆子どもが大人になる頃の世界はきっと何もかも前提がかわっている。職業観や死生観も何をもって幸せかという定義も揺れ動く。だからあまりこれを伝えていこうと深く考えていない。
◆摩擦に対する抵抗力を高める。批判を目の前で共感出来る。その上で選別する。
◆子育てとは個育て。その子にとって大切にしたいことを見極め応援出来る環境を整える。
◆本当の遊びは退屈な状態から自分で工夫して夢中状態や楽しさを生み出すこと
◆子どもが転んでも無視。周りが動じなければ子どもも失敗と思わない。 -
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ネタバレ40代以下の気鋭の男性経営者10人の子育て論。
10人の子育ての方法論は様々だけど、指針として共通しているのは
・子どもの選択を尊重する
・心理的安全性の担保(親子間の愛着形成を重要視してる)
そして、何よりも
・夫婦間で子育て方針について話し合い共通認識と計画を持つ
というのが素晴らしいなと。
経営と子育ての互換性も人により違って面白かった。
方法論を求めて読むのではなく、指針の持ち方について読むのがおすすめ。
(ちなみに、勉学に関して親から何も言われず育ち、それを良かったとしている方が多いけど、経営者として大成されている方ばかりなので、持って生まれた気質的にも自律自走型だったのかなという所感はあり。) -
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子育て経営学
気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか
著:宮本恵理子
ごく自然に、普通の日常として子育てをする男性。しかも、仕事を捨てて子育てを選ぶのではなく、仕事にも全力でのめり込みながら子育てにも真剣に向き合う。そんな姿がたくさん見られるようになってきた。
「仕事だけが人生」という価値観に浸かることなく、父親になった世代。著者が新しさを感じたのは、ビジネスや学術などの専門分野で、誰もが認める実績を上げ、成長を続けながらも子育てに深く関わっている点。自分の人生を犠牲にして子育てにかかわっているわけではない。むしろ経営者や組織のリーダー、専門分野のプロフェッショナルであること父親であることを両輪にして、エンジンを加速させているように見える。
本書は以下の10の経営者からのインタビューから成る。
①週1日の在宅勤務で、子供の送迎・夕食づくり「教育現場にはカオスが必要だ」
②毎年、夫婦で子育てビジョンを策定「引っ張るより、子どもの体験に寄り添いたい」
③息子を寝かしつけながらビデオ会議も「経営層が子育てに関われば大企業も変わる」
④家事・子育てのアウトソースが家族を幸せに「必要ならば、プロに頼めばいい」
⑤LINEで毎日連絡し、8人の子供を束ねる「子育ても事業もエンターテインメント」
⑥泥だらけで育てる逗子暮らしを選択「子供にも社員にもまずYESと答える」
⑦チームで乗り切る子育てシェアリング「メルカリで経済の仕組みを教えたい」
⑧妻や子供との会話は、聞くに徹する「10歳になった娘に長期運用を教えたい」
⑨休日の銭湯通いで世の中を教える「一か月の育休で権限移譲を学んだ」
⑩学びを楽しむ人生を教えるシリコンバレー流家庭教育「オールAより、B・C混じりの成績をほめる」
子育てには答えはない。
何かがわかってきたと思った時に子育てが終わる。そんなはかないものなのかもしれない。自分が子育てに従事している時になるべくその気付きから子供たちにも妻にも良い影響を与えたい。
本書で取り上げられている育児についてはどれも違う。しかし、それもありだなと受け入れることができた。同年代の奮闘がそうさせているのが多いと思うが、確実にそれは無理だとかそれは甘いという声もあるということも感じる。どの育児も凝り固まったルールはない。時代と環境とその子に合わせた育て方を深い信念に基づいて柔軟に合わせていっている。
スマホがだめ。アウトソーシングがだめ。親の手助けはだめ。というものではなく、お互いに良ければなんでもありの世界。自分の育児との関係はインタビューの方のように誇れるものではないかもしれないが、大いに参考になった。
仕事も育児も自分の充実も全てを欲張りながらでも楽しんでいきたい。まだまだ出来る。そう前向きにさせてくれた一冊。 -
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ネタバレ起業家10人が父親として、どのように子育てに関わっているかについて語るインタビュー本。経営学というタイトルからフレームワーク的な内容を想像したが、基本的には起業家10人の子育てのケースが紹介されている。
1歳の息子を持つ一人の父親として参考になる点が多い。まず、子育ては文字通り十人十色、正解がないことがよくわかる。例えばお小遣い一つにしても家庭によって方針は様々だ。一方で、起業家10人を集めたためか、共通項も見られたことが大変興味深い。特に紹介された共通項のなかで、下記3点が個人的に刺さる。
・子育てについて中期計画を立てる。
・多様性のある環境を求めて公立小学校に通わせる。
・子育てに価値を見出して深くコミットする。
あえて個人的に改善点として挙げるとすれば、時間的、金銭的な面である意味で自由度の効く起業家という層の方々ばかり紹介した点か。リモートワーク、家事の外注など、通常の大企業で働く過程ではマネしにくい打ち手もあった。例えば社長だけでなく、大企業のミドルマネジメント層などの方々も対象に入れると、より現実的なケースも見られたのではないかと思った。とはいえ、総じて満足度の高い内容。 -
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ネタバレ著者はノンフィクションライター、宮本恵理子氏(前書きによれば、私より少し年下ですね)。40代以下の経営者、大学教員等プロフェッショナルの子育てに関するインタビューをまとめたものです。
意外なのは、子供を公立校に進ませる親が案外多いこと。経営者というと「お金持ち」=>お受験、というイメージがあったので、意外でした。組織に守られたサラリーマンと比べ良くも悪くも多様な人種と接し来ている方々であり、子供にもある種の”免疫”を付けさせようとの意図を感じさせます(このような表現はされていませんが)。
また、スマホの使用など、「ルールを決める(1日◯分、あるいは課題が出来たら、といった具合)」方もいれば、「自由に、好きなだけ」という方もいて、各人それぞれ多様な考え方をしています。通り一遍の正解は無いのだ、と安心させられますね。
共通するのは、子供(子育て)に対するエネルギー。皆、それぞれのスタイルで、凄まじいエネルギーを注いでいるように感じさせられます。さすがは経営者。
さて、私も40代の父親ですが、私の住む中央区、あるいは働いている千代田区といった都心限定かもしれませんが、職住近接の利を活かして積極的に子育てに関わるサラリーマンパパも増えてきているように思えます。経営者と比べると個性に欠け、地味になるかもしれませんが、人口的には絶対多数であろうサラリーマンパパ達の変化も取材して記事にしてほしいですね。 -
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私の夫は今お腹の中にいる子供が生まれたら1年間の育休を取ることになっている。1年も育休を取るのは所属する組織では初らしい。終章で子育て参加が企業の成長戦略になってきているという話が出ていて、確かに求職者や社会から好感を持たれると思う。しかし夫は人事から採用説明会で育休を取ることは話さないように、と言われたそうだ。そんな理由で入社して欲しくないとのこと。確かにみんなが1年ずつ休んだら会社としてはたまったものではないだろうが、まだまだ乗り越えるべき社会的壁は高いのだなぁと感じた。
でもこういう本が出版されたり、いわゆるインフルエンサーのような人間が当たり前のこととして育児に取り組み、むしろ自分の強みとしていく姿は社会全体の当たり前を変えて行くと思う。
できればそれぞれの奥さんのインタビューやタイムスケジュールもあったらおもしろかった。このような本ですら、経営者でありながら子育てにも積極的に参加する稀有な男性という見方がチラチラする。男性も親なんだから当たり前じゃないんだろうか。
一人一人のインタビューは経営者としてしっかりとした考えを持ちながらも、等身大のパパで共感できる部分も多かった。家事をアウトソーシングしたり、子供の進路についての考え方も思ったよりずっと柔軟。共働きの妻と仕事について語ったりするのも素敵だと思った。あとみんなジム行ってるのね…(笑) -
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ネタバレサブタイトルにある通り、「気鋭のビジネスリーダー」10人に子育てについてインタビューした内容のまとめ。
変に手が加わってなくそれぞれの意見・考えがそのまま残されているので、「いろんな考え方があるなー」という点でも非常に興味深く読んだ。
子育てこそは、父と母という親が共同で取り組む一大事業であり、大抵の場合結果を見届けられない、という難事業だが、ここで紹介されている考え方、向き合い方で共感できるものを心に留めつつ取り組んでいきたいと感じた。
以下、気になったポイントの抜き書き
・引っ張るよりも子どもに寄り添う
・教えるよりも体験(体感)させてあげる
・好きなこと、得意なことを見つけるため、多様な体験をさせてあげる
・笑顔は大事
・物理的距離や移動を心理的ハードルにしない
・子ども同士、家族同士、迷惑を掛け合う(事で学ぶこともある)
タイトルに「経営学」とあるが、経営学はあまり関係ないと思う。 -
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読んで、アウトプットして業務へ繋げる。
いつもお世話になってるマネーフォワード、この会社は読書が日々の業務に密接に影響を与えているのだということが、垣間見える一冊だった。
体系的にまとまった知識の得られる本のコスパの良さ、他者と同じ本につき語ることの良さなどは正にその通りと思うし、実際アウトプットのための様々な活動をしており、ここまでやっている会社も珍しいのではないかと、感じた。
役員の方達の本に向き合うスタイルが多様(皆が凄い読書家という訳でもない)で、そういう読み方/捉え方もあるのかと少々驚きもあった。
紹介されている本も、知ってはいても読んでない本もあり、良い機会だし何冊か今後読んでいきたい。