縄田健悟のレビュー一覧
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第2部に書かれている「優れたチームを目指して」は理解している内容だったが、
第1部は、ぼんやりわかってはいるがそれを分解して論理的に説明してくれる、
というもので、非常に参考になった。刺激的だった。
それは 負の“集団心理”
集団浅慮 という言葉を初めて知った。
1986年のチャレンジャー号の爆発事故、
2003年のコロンビア号空中分解事故、
アメリカNASAで起きたこの二つの未曽有の事故を集団浅慮とし、
異論を許さない負の凝集性、閉鎖的なリーダーの存在、ストレスの高い状況
が、集団内での同調追求を生み、
それが集団浅慮の兆候である集団の過大評価、精神的閉鎖性、意見の斉一化
につながり、欠陥 -
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この本は読む側の理解を第一に考えてくれていると思えた。えてして、集団心理から読み解く…となると難しくなりがち。
まずは集団心理とは?これは会社などの組織ではあるあるの話を「なぜ?」視点で解説してくれる。つぎに優れたチームを目指すためには?これは複数意見の調整やリーダーについて解説。最後に現代ならではの課題とも言える、ダイバーシティやリモートワークにも言及。
取り入れたい内容は7章のリーダーについて。PM理論を用いて「対人関係」と「課題遂行」のバランスと相乗効果があることを理解する。リーダーの理想は「奉仕者」かつ「安全基地」を目指すというとこ。
それと、9章の心理的安全性の重要さ。この本のメイン -
Posted by ブクログ
【書籍の要旨】
組織をよくしようと思って色々取り組んではみたものの、
思ったような成果が出ていないことが多々あると思います。
その理由は、そもそも組織になったとき、
つまり集団形成時において起こる問題や事象を理解せず、
ただ優秀な人を集めて組織を形成したために起こるもの。
※優秀でなくても同様。
例えば、人は集団になったら人に合わせてしまいがち
=結局声が大きい人の意見が採用されるだけ
となるのが定説ではあるので、チーム、集団の特性を理解し、
その特性を理解したうえで、組織運営をしていくのが良い。
第1部では、組織・集団の負の側面
第2部では、よりよい組織にするに -
Posted by ブクログ
リーダーシップとコミニュケーションを積み上げて、成果を出すチームを作る。
優秀な人を集めても、上手く結果が出ない…このような事態は集団浅慮という。 本書を読むとチームが機能しない要因は様々研究されており、名前も付いている事象が多いのだと気付かされる。
そうした事態も踏まえて、どんなことに気を付けるべきかのところで、土台になるものとしてリーダーシップとコミニュケーションが大切とあらためて感じた。
リーダーシップというと向く/向かないみたいな話になりかねないが、本書で触れている内容は取り組んでいけるレベルと思う。 チームが動いていけるよう、自分も意識して取り組みたい。 -
Posted by ブクログ
この本は、日々職場で感じている「なんとなく居心地が悪い」「会議が意味のないものに感じる」といった漠然とした違和感に、心理学的な説明を与えてくれた点がとても興味深かったです。特に「空気に縛られて意見が言えない」状態が、単なる個人の問題ではなく、集団心理の現象として説明されることで、問題の本質がより明確になりました。
ただし、理論と事例のバランスがやや偏っており、もう少し具体的な職場での実践例や改善方法が多ければさらによかったと感じました。そのため、評価は★3としました。とはいえ、リーダーやマネジャーはもちろん、チームで働くすべての人にとって、組織内コミュニケーションを見直すきっかけになる一冊だ -
Posted by ブクログ
宿題で出された本。
高業績チームになるために社会心理学など分野を用いて説明してくれるので経済マネジメントの学校に通ってる自分からすると興味が深い本だった。
まだ自分自身は会社などのチームに属してはいないが、これまでチームときて活動することが多かったためあの時こうすればよかったのかと思うこともあった。
やはりチームで大事なものはコミュニケーションや相手のことを考えることが重要になってくるし、チームメンバーの特性なども理解しないといけないということを再確認した。
結構長い本だったので読み落としてるところが多々あるがまたチームの困難にぶつかった時読み返したいと思う。 -
Posted by ブクログ
企業、起業、NPOなどどんな組織でもチームで物事に取り組むわけだが、そのチームのあり方によって業績が大きく左右されることがある。本書はその原因と対策、加えて、チームを率いるリーダーについても理想像が解説されている。実は起業に関する本で「チーム」に言及されているものは以外と少ないので、関係者にはオススメ。本書では、日本におけるチームのあり方について、上意下達、均質性高く、阿吽の呼吸で意思疎通というやり方はもはや通用しないとし、サーバントリーダーや、理念・情報の共有、はっきりと口に出して伝えることなどを提案している。これ、将来はどうなるんだろう。トヨタとソフトバンクでは違うだろうし、停滞している(