経産省若手プロジェクトのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仕事がらみで読んでみました。
タイトルから期待した内容ではありませんでしたが、読みやすい本ではありました。
この本のもとになったレポートの内容について、何となくでも考えたことがある人にとっては、物足りない本かもしれません。
逆に、あまりそういうことを考えてこなかった人にとっては、示唆に富んだ本になる可能性が大きいと思います。
国に対して文句が多い人は、何だかんだいって、国を頼っているのでは、と思っています。
国に頼らず、できれば、国を支えていくためには、どうすればいいか、そういうことを考え、実行していく人が増えるようにするのが、教育の役目だと思っています。 -
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この本では、前半がレポート部分、後半が有識者との座談会として養老孟司、冨山和彦、東浩紀との対談が掲載されています。
前半部のリポートにおける提言は型破りでかつ伝え方も効果的であったと思います。型破りというのは、若年層への支援をというのみならず高齢者施策からのシフト(「あれもこれも」=高齢者も若年層もではなく、あれかこれかへのシフト)、ある意味では現役世代のみならず高齢者も若年層を支える主体となるところです。また、統計数値・グラフを活用して、いわゆる伝統的な人生すごろくが崩壊しつつあること、高齢者が、意欲はありながら日がなテレビを見て過ごしているのが実態であること、一人当たりGDPと幸福度の -
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2017年に公開された経産省若手プロジェクトのレポート完全版と担当社員たちのインタビュー。養老孟司、冨山和彦、東浩紀との座談会をまとめたもの。東浩紀コメントが面白かった。
以下メモ。
●日本の若者は貢献意識が高いが社会を変えられるとは思っていない。自国のために役立つことをしたいと思う若者は各国の中で最も高いが、自分の参加により社会が変わると思う若者の割合は最も低い。
●勤労世代が高齢者を支える、の発想を転換し、子供を大人が支えると考えれば良い。
●25年には団塊世代か75歳以上。そこから逆算するとこの数年が勝負。少子化を止めるには団塊ジュニアを対象とした対策が必要だったがすでに40を超えてお -
Posted by ブクログ
経済産業省の若手官僚が2017年に発表したペーパー発表したら物凄い反響があった。
その理由として、国家機関の省庁が現在の制度疲労を真っ向から批判して制度と現実のギャップを浮かび上がらしているからだと、自分もHPからDLした資料を見て感じた。
この本は、そのペーパーを発表した若手官僚と著名な文化人との対話や若手官僚のインタビューなどが書かれていた。
若手官僚と言っても40代くらいの人かと思ったが、実はもっと若く入庁10年以内(多くが4,5年程度)の人が多かったことが正直びっくりした。
キャリア組と呼ばれる彼らのインタビューを読むと
自分が抱く役所仕事のイメージと、実際に彼らがやっている仕事 -
Posted by ブクログ
私は1984年生まれで、経産省若手プロジェクトのメンバーと恐らく同世代か少し上くらいなので、先に公開されたレポートを含め、非常に興味深く読ませて頂いた。
本書の率直な感想として、誰向けに書かれた本なのかが分からなかった。
恐らくひとつには、若手プロジェクトと同世代に向けて、これからの時代をどう生きるか考えて行動していきましょうということだと思う。しかし、これからの時代への不安は同世代の人たちは温度感こそあれども、既にみんな思っていることであり、今更感があると思う。
上の世代に向けては、シルバー民主主義への批判など、言いたいことは分かるが、それも多くの人にとって周知のことであるし、その先どうす