河田剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本のスポーツ現場で育つも、アメリカのスポーツコーチの経験を経てその違いに大きな衝撃を受けた筆者が、日本でのスポーツの在り方に警鐘を鳴らす一冊。
ビジネスとしてのスポーツ、学生アスリートのあり方、人材発掘のシステムなど、大きな隔たりがある部分を自らの経験をもとに語っている。
学びも多く問題意識を提示してくれるものになっている一方、本としての一貫性が見えづらく読みづらいのが難点。また、筆者の在籍がスタンフォード大のため、本当にアメリカスポーツ界のスタンダードを描いているのか疑問に思う箇所もあり、システム面の客観的な比較を参照できる書籍を手元に置きたい。 -
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Posted by ブクログ
確かに、ご指摘の通りかと思っています。
日本が勝っている部分の
・P9 海外では、スポーツだけしている訳ではなく、勉強もしている、他のスポーツも。
・P17 スポーツ成功者であっても、華麗な転身者は皆無。
・P34 ボブ・ホーナーの『地球の裏側にもうひとつの違う野球があった』を読んでみたくなった。
・P34 無駄な声出し
・P39 10歳の子どもにも、投球数制限がある。
・P39 1年中一つの競技をやり続ける日本、他の才能を見出すチャンスを探したり、シーズン制で他のスポーツをするアメリカ
・P40 米を中心とした炭水化物の日本、プロテイン摂取のアメリカ。
・P53 日本のスポーツにはお金が無い -
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Posted by ブクログ
河田さんは日米のスポーツに携わっているからこそ、どちらの良いところも悪いところもきちんと書かれていて、「ほんとそれ!」と何度もうなずいてしまいました。
シーズンごとにいろいろなスポーツができるマルチスポーツは是非日本でも取り入れて欲しいです!
ブラック部活とか体罰とか不祥事とかいろいろ問題のある日本のスポーツ界。
日本の良いところは大切にして、アメリカから学べる良いところを取り入れて日本のスポーツ界の環境が改善され成熟していくことを願っています
息子のシニアチームでの野球生活は声出しとかお米何合食べろとか父母のお当番や合宿付き添いとか‥不合理だらけでした -
Posted by ブクログ
アメリカの大学でアメフトコーチを務める筆者による、日米のスポーツ比較論。
基本的には、警鐘を鳴らすため敢えて日本の問題点、そしてアメリカとの差が大きい分野を取り上げている印象です。
書いてある内容は納得する部分も多いし、おそらく事実なのだと思います。日本のスポーツは文化として根付いていないので娯楽の域を脱せず、ビジネス規模として非常に小さい。
一方、フェアにするならもう少しアメリカスポーツの闇についても知りたかったですね。そうすることによってどういったところをいいとこ取りできるかを考えることが出来たと思います。本書の主旨とズレてしまうのかもしれませんが。
先輩後輩の独特な序列、根性論、ロジック -
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Posted by ブクログ
教育上の問題点や現状については少し飛躍していたり、経験則すぎる印象はあったものの、スポーツにおいて合理性を追求することに関しては完全に同意。日本では中学・高校で部活動という課外活動があり、なおかつこのような場では上下関係が特に厳しかったりするから、アメリカの青少年スポーツと比べるとかなり特殊な構造になっているのかもしれない。
昔は高校野球を観るのがすごく好きだったが、徐々に不合理な実態に気づくと、観るのがあまり楽しくなくなってきた。合理性のない練習や伝統を重んじすぎてしまうカルチャー、また炎天下の中、何百球と投げてそれが美談として報じられてしまうことには違和感を隠せない。それらが組織や大人の -