アシュリー・マーデルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても良い本だった。
「ノンバイナリーは自分をあと少し理解するために必要な言葉」というのになんだかとても励まされた。私は女で代名詞もsheで問題ないのだけど、それとノンバイナリーという自認は矛盾しないのだな。自分をノンバイナリーと言い切ることに引け目もあったけど、少しずつ使ってみよ。
ジェンダーに関して「私は私であなたはあなた」でまとめてしまうのもわかる話ではあるんだけど、その考え方はそれ以上の他者理解を促さないし、名前にどれほどの意味があるのかという話もあるけどでもこれは自分だわと思える名前に出会えると漠然とした孤独はちょっと楽になる。
理解を止めたくないな。 -
Posted by ブクログ
LGBTに関して勉強するべく、本を物色していて出会いました。
13歳から~という邦題が的確かどうかには疑問がありますが、まずは騙されたと思って読んでみてください。
翻訳本なので不慣れな方は文章が「回りくどい」と感じるかもしれませんが、あらゆるキーワードが簡潔に説明されていて、豊富な事例も取り入れられています。
何より感動したのは、「おわりに」のお言葉。
>ですが重要なのは、誤りから学び、まちがえたときには誤り、積極的に耳を傾けて学ぶ努力を続けること。
この姿勢を失ってしまないよう、胸に刻みつけたいと思いました。
とても理知的な著者、そして翻訳者、出版社へありったけの感謝をこめて。 -
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Posted by ブクログ
色々な人が自分のことを誇りを持って話しているのが印象的だった。
自分が一体何者なのか「ラベル」を探したい人にはぴったりの入門書。
作中で繰り返される「ラベルは何度でも貼り替えてもいい」という言葉に勇気を貰える。
読者に話しかけているような文体で、著者とお喋りをしているような感覚が心地良い。
世界中には本当に色々な人間がいて、ラベルを貼りたい!と意気込んでもピンとくるものがなかったりする。
そういう時に必要なのが「言葉」なわけで、しかも幸福なことに私達はそれを既に持っているので、誰もが日々学んでいくことが大事なのだと思う。
毎日新しいラベルが生まれる可能性があるって無限大だ!
ここがゴールで -
Posted by ブクログ
今までずっと自分の性別についてモヤっとした疑問を抱いてきた。sexは女だけど、女とも思えないし、男になりたいわけでもない。
ノンバイナリーという言葉を知ってからはこれだ!と思った。
でもこの本を読んでからは
ノンバイナリーとアジェンダーとマーベリックの意識が混在していて、性的指向を含めて一言で表現するとするならばダイアモリックが最も近いけど、パンセクシャルでもあるかもしれない、という感じがした。より正確に表せるラベルが見つかった気がして嬉しい。
最後のほうは知識の飽和状態でちゃんと頭に入っていないので、繰り返し読みたい。
でも本書にも書いてある通り、どんどん用語が変わっていってしまうのだろう -
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Posted by ブクログ
頭使ったーーー。
AND JUST LIKE THATをみてても思ったけど、日本語っていいな。表現の幅がある美しい言語だと思う。日本人でよかった。
日本語で気になるのは姉妹と兄弟くらい?でも、きょうだいで全部を表してるような気もするからからひらがな表記にすればいいのかななんて思ったり。
これを読んで思ったことは7つ。
・誰でも何かに対して社会に適合できない生きづらさを感じているということ。
・その生きづらさは、言語化してカテゴライズされると楽になる。なぜなら、自分がひとりじゃないと実感出来るから。
・宗教の問題とちょっと似てる気がする。
・世の中は少し恋愛に対して期待を抱かせすぎたという -
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ丁寧
会話調が苦手で少し読み飛ばしてしまったけど、現段階で吸収できる分は覚えておこう
アイデンティティの表現について、二元論のスペクトラムだけじゃなくて、複数、散布図、円形、三次元、等々オリジナルのスタイルがある、または探す・描くことができる
白黒割り切れない既存の境界から逸脱した曖昧なものに対して、曖昧なままそれでも正確に表現・理解・受容するために学ぶ努力を続ける、対峙する
そもそも一人ひとり異なる無限の「個」についての話だから、細分化されてカテゴライズされたものをトレンド的感覚で把握するのは不可能だと思った だからこそ学問なんだろうな -