湯川久子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでいて、時々、ぐっとこみあげるものが、ありました。
生きていると色々、理不尽なことを言われることもあります。
その後は、もっと言い返したかったなどと思うこともあるのですが、著者も書いているとおり、相手をやり込めたとしても、必ずしも心がすっとするわけではなく、相手を気分悪くさせるのと同じくらい、自分の心もざわざわするのも事実です。
何事もほどよくというのは、生きる知恵だと思います。
心に残ったフレーズは、「話す」は「離す」。
悩んでいることを人に話すと心が少しでも軽くなるのは、「離」したからなのだと、得心がいきました。
また、無視されている人を放置しないとの著者の姿勢に感銘を受けました。 -
Posted by ブクログ
「はじめに」の言葉から、あー、そうなんだ、と気持ちに響いてきました。
〈 誰かと関わるとき、その対象との距離感をはかりながら、もっと近づきたいと押しすぎたり、自分なんてと引きすぎたり、時に間違い、修正しながら人間関係を織りなしていく。人生とはその時々で誰かとのちょうどいい距離を見つける作業の連続です〉
誰とでもうまくやれるわけでもない私は、人間関係を築くのが下手なのか、と落ち込むこともあるのですが、著者のような方でさえ、人との距離をはかることが始めから上手くいくわけではないのだと思うと気が楽になりました。
若い頃は勢いで生きていたけれど、50才を過ぎてから、もっと違う視点でものを見たり、自分の -
ネタバレ 購入済み
この本を読み終えて
人生には色んな局面がある中で、一つの物事にぶつかり切り抜けられなかったり人間関係のややこしさにぶつかり深みに入りこんでしまうときがある。本書は長年色んな裁判を解決してきた女弁護士の視点から、距離をおいてみることの大切さが書かれている。
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Posted by ブクログ
ネタバレ生きた人の言葉
人生の終着点にきっと
この方の言葉が響くのかもしれない
人生を重ねる度に捉える言葉が変わりそうな
まだ自分は辿り着けない
言いたいことはいって
目の前でぶつかりあって分かり合いたいのに
逃げて隠れて石を投げてくる人ばかり
このうえなく許せなく
勝ち負けでしかないと思って
がむしゃらに努力して
結果を残して価値観をおしつける
ただそれも本音が言えなかっただけの意地
それをしたいわけではないのにね
未熟さを自覚して足るを知る
そんな「普通」ができていないことを自覚して
周りには正しい距離感で接する
様々な人生に寄り添ってきたからこそ
伝えられる言葉
自分では到底たどり着け -
購入済み
書名が命令形の本は今後避けたい
書名が命令形になっている本は、避けた方がよいという教訓になった。
自分の人生が、いかに充実していたかという話を延々とされているようで、まったく心に響いて来ない。
同じ題材を扱っても、哲学者や心理学者、精神科医が書けば、こうはならないと思う。
アプローチの仕方に問題があるのだろう。