湯川久子のレビュー一覧
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読み始めから、心に響く、常に読み返したくなる言葉が次々と。
「話す」ことは「離す」ことであり「放す」ことにつながる。
だから、人に話すと心が少し軽くなることがあるんですね。
司法試験に向けて勉強する筆者に
「勉強さえすれば通る。あとはテクニックだ」と言った弁護士のお父様に対し、
「文学好きの頭で通るはずがない」と内心反発していたというところは、去年行政書士の勉強をした私も思ったこと。
前向きな性格でたいがい過去に後悔はしない私でも、「ああしていれば」とか「こうだったら」と思うことはあります。
でも、
「過去にこだわっている限り、新たな道を選ぶことすらできない」
「最後に目的地へたどりつ -
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ネタバレ90歳を超える弁護士先生の著書。
90歳を超えてなおこの内容を書けることが単純にすごいというのが1点。
もう1点は、法律家である著者であるからこそ、「正論」を振りかざすことの悲しみや愚かさを知り、「赦す」ことや「あきらめる」ことで自分を癒し、前を向いて生きていくことの方がその人にとって大切なことなのだということを良く知っているのだと思う。
現代の日本社会は、SNSや掲示板の進化により、各個人の「正論」や「正義」を大義名分に、他者を叩くこと、攻撃することが当たり前になってきている。また、他者と自分とを比べ、他者が自分よりも「得」をしていると感じた場合にその攻撃はエスカレートしていく傾向がある。
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心がほどかれる本。
その先に幸せがあるか、と考えることで、
合理的になるための合理的、勝敗を明らかにするための戦い、といった息苦しい世界から、完全に離別できそう。
私は、問題が起こった時、相手を打ち負かしたいという気持ちになったことはないが、悩み始めたら、眠れなくなったり、四六時中、感情が支配されることが多かった。
これではいけないと思い、無理に感情をコントロールしようとして、こじらせてしまうこともしばしば。
問題の中に自分がいるのではなく、問題は、人生の中にある一部分。
そう受け止めたら、問題の中に全身が埋まってしまうことはない。
そんな勇気が湧いてくる。 -
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ネタバレ著者の湯川久子さんは、執筆当時91歳の女性弁護士さん。長年の実務経験に加え、趣味で能楽を50年以上続けてきたそうです。熱心な父親の力ず良い支えもあって、当時女性がほぼいない、法学部、そして弁護士試験に挑まれ、くじけそうになりながらも、2回目で見事合格され、弁護士の道を踏み出されたそうです。
タイトルを見ると、一見、ビジネス書でありそうな、他人と距離を置いて自分を高める、みたいなことかと思ってしまいますが、
そうじゃなかった。誰かを打ち負かして自分が上に立つのではなく、優しくなることを目指す。
自分の心は今どこにあるか、謙虚に見つめる視点を忘れない。
…
和解を助ける弁護士
そもそも、私 -
購入済み
温もりを感じた…
タイトルが興味をひき、購入してみた。読みはじめると筆者が弁護士であることがわかった。温もりを感じるような文章に引き込まれ、すぐに読み終わってしまった。筆者の生きてきた人生、考え方に共感しこれからの自身を生き方の道しるべとしてゆきたい。
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Posted by ブクログ
【マイベストワード】
★「話す」ことは「離す」こと
★ 問題の中に自分がいるのではなく、
夢や希望、自由があるという
自分の世界の中の一点に、
ひとつ問題が起きているだけ。
【気になるワードメモ】
●「初心」というのは
×始めたころの気持ちや志
○はじめて事にあたる未経験な状態
「未熟さ」そのもの
●初心に帰る
=未熟な自分に戻ること
自分の未熟さを忘れることなく精進しなさい
●「今どう動くのか」にしか答えはない
●問題の中に自分がいるのではなく、夢や希望、自由があるという自分の世界の中の一点に、ひとつ問題が起きているだけ。
●自分が誠意と信頼をもって相手に接する時、相手の心 -
Posted by ブクログ
弁護士である著者
『裁くのではなくもつれた糸をほどく』
という言葉がいい?
多くの人間関係の絡まりは
距離が近すぎるためにおこる。
本来の心地よい距離を保つことが
できれば絡まりもない。
夫婦、親子、友人、仕事仲間、
自分と相手とは、どんな距離感なのか?
また糸はもつれてないかな?
と考えさせられる一冊。
相手のよさは、「ある」かどうかではなく
「見る」かどうか。
離婚相談を何件も担当した
これが妻側から聞く離婚原因の中で
多いものだそうだ。
この中で当てはまるのは?と質問すると
以外と一つしかなかったり。
1 働かない
2 生活費を入れない
3 暴力を振るう
4 暴言を吐く
5 大酒飲