ケイト・ミルフォードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレミステリ好きにはたまらないタイトルだなーと思って読んでみました。小さな雪に閉ざされたホテルで5人の奇妙なお客が・・という導入だけでわくわくします。ベタではなく王道と言いたい。
ただ12歳の少年が主人公で、「心温まる聖夜の物語」みたいなことがあらすじに書かれていたのがどうにも・・・な懸念ではありました。安易なぬるいだけの物語になってしまってるんじゃないか、と。
杞憂でしたね。思ったよりも話の骨格がしっかりしていてとても楽しめました。謎解きだったら冒険だったり少年の成長譚だったりいろんな要素がてんこもり。でもうまく融合してるように思いました。メディの、なんというか叙述感はかなりありありではありまし -
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Posted by ブクログ
幻想的な雪景色とグリーングラスハウスのホテルがベストマッチしてて、ランタンやトロッコ、キャンドルにクリスマスツリー、ケーキといった小物たちが否応にもテンション上げていく。
しかし、タイトルで期待させるほどの謎も起きず、殺人事件でもなく、主人公の子供はロールプレイゲームという日本人には馴染みにくい設定を盛り込んでくるので、かなり読むのが疲れる。
読むのをやめようかと何回か思った。
ただ、ラスト近くになって、税関は誰でその目的はなんだって話になってからは面白かった。スリリングさ増すのと雪や寒さの危険もある。女の子の正体もスッキリするし感動した。マイロの成長が期待以上で素晴らしかった。 -
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Posted by ブクログ
ちょっと不思議なミステリ。
12歳のマイロの両親は、緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)という小さなホテルを営んでいた。
ほぼ常連しか使わないホテルで、冬は利用客がいないはずのホテルにある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。
マイロは奇妙な客たちの目的を探ろうとする。
よくある、雪に閉じ込められ外部と連絡が取れないホテルで殺人でも起こるのかと思ったが、そういう血なまぐさい話ではない。
暇つぶしに客たちに一つずつ話をしてもらうことで、それが手掛かりとなり、徐々に客たちの目的に近づいていく。
マイロが同い年の友人と一緒に、ロールプレイングゲームの遊びを通して単なるゲームから実際の謎を解いていく -
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Posted by ブクログ
12歳になるマイロは、港のそばの山の上にある小さなホテルを営む両親と暮らしている。このホテルの常客は密輸人たち。普通の客もやってくるが、クリスマスには客がいないのが普通だったのに、その年は5人の客がやってきた。皆なじみの客ではなく、他に客がいることに驚いた様子だった。そして大雪でホテルは孤立状態になってしまう。
マイロが見つけた古い海図から、ホテルを手伝いに来た料理人の娘メディとマイロは、客人たちの目的を探り出そうとする。
閉ざされた雪の夜に、客人たちは毎夜お話を披露することになる。その話の中からホテルや客人たちの秘密がわかっていく。
時代ははっきりしないが、パソコンも携帯電話もない。マイロ -