アメリア・グレイのレビュー一覧

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    映像のインスタレーションを見ているような気持ちになった、とても好き。
    1ページずつの掌編が、一見なんの脈絡もないようなんだけどどこか連続している。今までに読んだことのないタイプの作品。日常と非日常が混じり合って溶け合う感覚…感覚が鋭敏になって広がっていくよう。
    人対人になった時は、えらく皮肉で孤独だなと思った。
    きっと原語だったらもっとワードのセンスが読み取れたんだろうな…沢山あるけど、「生まれたてのビッチ」がお気に入り。

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    2019年01月11日
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    “自分の胸の中にある確かなこの気持ちをどうしたらいいのという時に、ある瞬間、人々は無意識に、〝普通〟から少しずれた、変なことをしたり、口に出したりしてしまうことがある。側から見ると脈略や意図が不明だったとしても、それはその人にとっては、人生に抗おうとする、決死の瞬間だ。そしてそのギリギリの小さな瞬間を、アメリア・グレイは見逃さない――”

    訳者の後書きも合わせて読みたい、居にくさに対するやさしい答えみたいな本。世界からはみ出しそうな人たちへ。

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    2018年06月23日
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    Amelia Gray 『AM / PM』
    文章からなんとなく滲み出てくる雰囲気はA.ベンダーとよく似てると思う。上手いか下手は分からないけど好きか嫌いかだとわたしはとても好き。毎ページに付箋を貼りたくなる掌編集だった。

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    2017年12月03日
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    他人の存在は無視できないし。ゴミ箱とかパソコンとかまで、なんとなく有機物に思えてくるし。生きているだけなのに、まわりは、うるさい。
    固有名詞を整理するのが、ちょっと大変。

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    2017年11月20日
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    『AM / PM』アメリア・グレイ
    “冴えない人生は美しくないけれど、少なくとも詩的ではある”
    日常のなんて事ない断片の集まりなんだけど人生が詰まってる。
    ミランダ・ジュライが好きな人は好きかも。表紙が好み

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    2023年08月20日
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    "幼児にだってプライバシーが守られる権利がある。今は確かに幼い。我々が生活のために働いているというのに、ロンパースを着て転げ回っている。けれど近い将来彼らは深く考えるようになり、話すようになり、社会の一員となるのであり、幼児の権利と人間の権利を、砂場に線を引くように分けようとするあなたは何様なんですか?"(p.65)

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    2020年06月15日
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    時間と気力があったらそれぞれのページをバラバラにし、出てくる人名などをつなげたりして読み返せば楽しめるかもしれないパズルのような本でした。

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    2018年12月08日
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    120編のショートショート
    何気ない日常の一コマを切り取って,誰にでもあるようなシーンや不思議な状況を目の前にぱぁっと広げたような作品群.テレンスとチャールズがどうも箱に閉じ込められているらしいが,時々その様子が出てくるのだけど,結局どうなったのか(まあどうでもいいことなんだけど)気になった.

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    2018年03月22日
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    ほぼ1ページの短いストーリーを集めてゆるやかに繋げた作品。
    ミランダ・ジュライを好きな人におすすめかも。
    べつに「孤独」「さみしさ」(この二つのワードはこの手の作家を形容するお決まりの言葉)に共感できなくても、というか別にそんなことは感じ取れなくても
    単純に、イメージ喚起力のある良い散文として楽しめばよいので、警戒しないで。

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    2018年02月27日
  • AM/PM

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    2018年1冊目。
    表紙買い。

    洋書は昔の有名な作品をたまにしか読んでこなかったので若い作家さんの作品は多分お初。

    詩集を読んでいるようでやはり日本人とはまた違う感覚ではあるなと思いつつそれが新鮮でよかった。

    これを機に今後は洋書にも色々手を出していく機会を増やそうと思う。

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    2018年02月06日