中島かおりのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
出会い系SNSには悪い大人(主に男性)が紛れ込んでいる。
多感な十代、中には小学生を食い物にしようとしている者たちが。
一般的には、家族がそういった大人たちから子供のみを守る砦になるはずだが、「優しい大人」に縋らざるを得ない子供たちも、確かに存在する。
そして彼女たちは望まぬ妊娠、中絶を繰り返し、さらに苦しい境遇に置かれてしまうのだ。
そんな少女たちに対して、自己責任、の一言で片付けて良いものだろうか。
妊娠させた大人、男性たちは何の責任も負わずに逃げおおせるのに。
少女の言葉、
「死にたいけど死ねないから、誰かに殺してほしいと思うの」
「これで1人で死ななくてもすむって思ったんだよね」
ど -
Posted by ブクログ
思いがけず妊娠をし、相談先を探しながら孤立している「漂流女子」。
どのような背景があるにしろ、彼女たちの戸惑いを受け止め、その人自身が納得して道を選択できるように、様々な関係機関と連携しサポートをする相談支援窓口、にんしんSOS東京さんの活動がわかる本。
助産師として働いていて、身近におられる方々の背景が慮れるとても興味深い内容だった。
前の職場で、飛び込み分娩でポロンと出産した女性が、「妊娠していることに気づかなかった」と主張し続け、子どもは乳児院へ入るという出来事があった。衝撃だった。親の身勝手に憤りを感じたが、それでも病院へ来ただけましだったのかもしれない、と今でこそ思う。
気になる -
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 居場所を探し続けて~10代で2回妊娠した少女
第2章 相手は「SNSで出会った大人」
第3章 生風俗業の女性たちの決断~父親は誰でも「私の子」
第4章 「誰にも言わず、1人で赤ちゃんを産みました」
第5章 既婚者の子を産むということ
第6章 結婚したい女性、したくない男性~「産まないあ選択」にある背景
第7章 中絶、心はどうなるか?
第8章 産んでも育てられない社会
第9章 浮かび上がる日本の課題
<内容>
日本はつくづく人間にやさしくない社会だ。男も女も(特に男が)形を気にする。体面や従来の慣習を引っ張りすぎる。現実のはざまに嵌まってしまった女