ぼくは生まれも育ちも東京で、ビルの大群の隙間を縫いながら地下鉄に揺られて移動している人間です。
やっぱり憧れますよ、地方移住。
空気の美味しいところで、地産池消を楽しむ。
五感をフルに使い、絶景を楽しむ。
「あーいいなあ地方移住やってみたいなあ〜」
…と想像している人は意外といらっしゃるんじゃないでしょうか。
この本は妻子持ちのおじさんが主人公。
いろんなことに悩んで、地方移住に向かって動き出します。
シンプルに面白かったし、ためになりますよ。
【あらすじ】人生の分かれ道、そんな時どうします?
主人公は東京で働くサラリーマン。妻も子供もいます。
働き盛りで体調も良好。
そんな時に出世の知らせがあり、部署異動、管理職。
帰宅時間は早くなったがモヤモヤする日々が数日過ぎました。
そんな中、大学同期との久しぶりの飲み会で友人たちと旧交を温めていると
なんと、友人のひとりが
「地方移住をはじめた」ことを知ります。
そして……
「新しい生活・仕事という別の山に、いま登り始めたところです」
地方移住の先輩に、苦労や楽しみや醍醐味を聞きに行くシーンがあります。
そこで主人公が考えさせられたワンセンテンス。
「新しい生活・仕事という別の山に、いま登り始めたところです」
主「別の山か…」
どんどん日本の平均寿命は伸びています。
いまの会社を定年まで勤めたとしても、生活は続くでしょう。
それこそ数十年単位で。(順調に健康でいれば)
定年した後に燃え尽き症候群みたいになって
「何をして過ごしたらいいか、わからない…」
とならないためにも、会社以外の物事に目を向ける時間もきっと必要です。
人生は思いのほか長いのです。
下調べ、検討はじっくり、実行はがっつり!
当然、地方によっていろいろなルールや不便があります。
ゴミ出しの捨て方、夜間の街灯の数、交通の便…
しっかりと下調べをすることが大事だということと
やる時はワクワクながら
思い切って「えいっ!」とやってみることも大事だ
ということが書かれています。
大丈夫、実は様々な機関に頼ることが出来るかも…
ということも書かれていて、
本当にシュミレーションにもってこいの内容です。
まとめ、人生において数%でも地方移住の可能性があるなら必読
実際に地方移住やっちゃおう!
…なんてすぐに実行出来る人はこの本を読む必要はないかもしれません。
けど
「いつかは…」
って考えてる人は読んでおいた方が良い。
この本の主人公は都会人のおじさんです。
地方移住を決行する前に、下調べをしたり詳しい人に話を聞いてみたりして疑問点を解消していってます。
疑問に思いそうなことがわかる。
苦労するポイントが見える。
予習には最適な本です。まんがの画もキレイで読みやすかったです。