高石宏輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分との向き合い方が壮絶なまでで読んでいてハラハラした。しかし行為そのものは女の子を雑に扱っていて人でなしで、いいとこどりのつまみ食いで、ひどい。しかも心や体を開放してくれた女の子を蔑み、嫌悪することすらある。ひどいと思いながらも、とても誠実に描写していて分からなくもないのが怖い。自分に対して誠実であっても他者に対してはまったくそうじゃなくずるくて卑怯な主人公であった。
どこまで行っても自分本位でしかないのかと思っていたら、メンヘラの女の子と深く関わっていくので非常にハラハラした。そんな地獄めぐりのような小説でとても面白かった。
洋服やメイク、歩き方で人を値踏みするような輪には絶対に -
Posted by ブクログ
他人の弱さを受け入れることで、自分の存在意義を見出そうとすることはたぶんよくあることだと思う。
ほとんどの人は、自分の弱さも他人の弱さも受け入れることなく、目をつむり、見えないものとして扱うことで、健康に生きている。たぶん著者は、自分の弱さを受け入れることができ、そして、弱さを埋めるために他人の弱さを受け入れようとしていた。
もし著者(彼)に弱さを見せる彼女が、著者との関係の中で強くなることがあるなら、彼は存在意義を見つけることができるし、彼女もまたコナトゥスを強化するという相乗関係ができあがるだろう。それはとても強靭な関係なように思う。
しかし、彼は彼女を変えることはできない。
おそら -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分も知らない人に声をかける練習をしてみたいと思っていたので、この本に興味を持って読んでみた。
ナンパする人間の目線や考えてることを読みながら追体験できて面白かった。
世の中には色んな人がいて、色んな人生や価値観があって、それを知るというのは興味深い。
序盤の声をかけることへの物凄い恐怖と戦いながらも、失敗をどんどんフィードバックにして相手の反応を観察しながら成功率をあげていくところがすごいなぁと思った。
それほど切迫した何かを抱えてたんだなぁ。
だけど、どんなに声をかけて色んな女性と関係を持っても満たされないし、いつまでも恐怖は消えず、寂しさは募るばかり。
他人に癒しを求めようとしても