星野光世のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本には、戦争によって生まれた12万以上の孤児たちの中の、
11人による体験が描かれている。
それは、思い出すのもつらいであろう死と隣り合わせの極限の体験である。
空腹と蔑みの中で、孤児から浮浪児となり物乞いや窃盗で暮らす彼らを、
大人は「刈り込み」によって浮浪児収容所に集め、街のゴミとして
ハダカのまま檻の中に閉じ込めた。
やっと生き延びた姉弟でさえ離れ離れにされ、
義務教育も受けられず差別された子どもたち。
浴びせられる心無い言葉・・・戦争は人の心を狂気に追いやる。
著者は、68年ぶりに絵を描いた。
孤児として生き抜いた日々を、色鉛筆のやさしい色調で3年をかけて描き
文章を添え仕上 -
Posted by ブクログ
大勢の犠牲を出した第二次世界大戦を思い起こさせる一冊。
文字が大きく、漢字すべてにふりがながあったり、絵が挿入されており、戦争についてあまり知らない人や、小学生向けの本かと。
ただ、あまり戦争孤児にスポットを当てた本を読んだことがなく、孤児になった原因は戦争によるものなのに、残された孤児たちは厳しい現実に立ち向かわなければならなかったんだと深く考えさせられた。
本の最後に以下のとおり書かれており、筆者の戦争に対する真の思いを感じた。
『戦争を知らない子どもたち
子どもたちから遊びが消えてしまう戦争が起きないよう
子どもたちから遊びを奪ってしまう戦争が起きないよう
いつまでも戦争を知らないま